PC-FX(m)
Miraculum The Last Revelation(ミラークルム ザ・ラスト・レベレーション)


Miraculum The Last Revelation(ミラークルム ザ・ラスト・レベレーション)
 NECホームエレクトロニクス/レイ・フォース RPG 1996年03月29日

批評者  智犬                   評価 6

PCエンジンの「スタートリング・オデッセイ」シリーズの流れを汲む、オーソドックスなRPG。
特に目新しいところはない…というか、古典的ですらあるので、プレイはしやすいだろうと思う。
ストーリーやキャラはむしろベタですらある(だがそれだけに安定感はある)し、
音楽もファンタジー系RPGらしくオーケストラ調で纏めている。
よく言えば正統派、悪く言えばありきたりなゲームであった。
目を引くシステムとしては、フィールド上の気象状況で属性ごとの攻撃力が変化することと、
攻撃時にゲージをタイミングよく止めることで攻撃力・クリティカル発生率を上昇させられるぐらいであろうか。
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プレイは全体的に快適。ダンジョンのマップが大きすぎる(扉の高さが4キャラ分くらいある)ので迷いやすいところはあるが、
エンカウント率や戦闘難易度はよく調整されている(ぬるめとも言うが)。
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面白いのは数字関連か。例えば味方のHPやMPは5桁まで伸びる。この手のゲームにしては非常に珍しい。
また、攻撃のダメージも、終盤は一万以上のダメージが横行するようになる
(普通には9999でカンストするらしいのだが、弱点属性をつくと2倍、クリティカルで更に2倍になる)。
そのためか敵HPもすごい事になっているのだが。特にボス戦はどれだけかかるか判らないと思うくらいである。
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ともかく、少々不親切なところはあるものの、全体的に丁寧なつくりのRPGである。
古典的なゲームが好きな人には文句なく薦められるだろう。
また、PC-FXとしては非常に珍しい、万人受けできるタイプのゲームであるともいえるので、その意味でもお勧めできる。
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さて、ここからは少々のネタバレを含む。
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前述したように難易度は低めなので、クリアまでは難しくない。
このゲームはクリアしてから登場する、オマケダンジョンの「バベルの塔」こそが本編であると言える。
全100階建ての塔を1階ずつ攻略し、頂上のラスボス(本編のラスボスがラストダンジョンから移動した事になっている)を
倒すのが目的なのだが…これがまたハードである。
雑魚は全てラストダンジョン以上の強さ(勿論上に行けば行くほど強くなる)だし、
各階ごとに定められたパズルをクリアしないと上の階に上がれないのである。
まあ、敵の強さに関してはこちらも到達時点ではLv50そこそこでしかなく、
充分な伸びしろは残っているのでそれほど不安はない(主人公の場合、Lv40でHPが1万に到達するが、
最終的には9万を超えるらしい)が、パズル要素が極めて難解。本編ではないから許される、というレベルである。
(実際、攻略情報の類を調べない限りはほぼクリアは無理と思われる)。