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2009年5月23日

●クラブサンデー 無料期間中限定作品評価 その5

新人さん専用更新。
こうやって新人さん固めると同じ事ばっか言ってる感じになってしまうので
書くことがないです。
同じ文化で育っている若者ですし基本傾向は同じで当たり前なんですよね・・・
でも、個性は少なからず確実にあるわけですから
それをどのように伸ばすかが編集さんの役割で、どのように評価し
どのような求め方をして応援するかが読者の役割なんじゃないかと思います。
この辺、野球とは明確に違うところですね。
自分は野球も2軍戦からアンテナ張ってますが口出しはできないので・・・
(右打ちが上手いと思いました・・とかファンレター出さないですよね)
打って(抑えて)嬉しい打たないで(打たれて)悲しいってだけです。


『悪魔のオーキッド』 三浦さやか(サンデー超/読切) 評価 5/10

月例新人賞のまんがカレッジ 2008年9・10月 入選作だそうです。
まんがカレッジでは2006年9・10月 努力賞(19歳時)
→2008年9・10月 入選(21歳時)と
確実にステップアップしている投稿者さんなので
読者としても期待しているところです。
“~先生の次回作に期待~”がテンプレの中で呼称が"三浦さやか氏"&福岡県在住
ということなので、まだ大学生かなにか漫画以外の理由があって
完全なサンデー新人というわけではないのでしょうね。

キャラがオール男なのと藤田フォロアーに感じるせいか作風が若干古いのと
オーキッドの作画が安定しないことが気になりましたが
評価されている通り力強いですし新人離れはしている ので今後が期待されます。
月例新人賞でこれならば入選で当たり前でしょうね。


『飛ぶがごとく』 森田滋(サンデー超/読切) 評価 5/10

こちらは受賞時の年齢から考えて23歳~24歳。
『神のみぞ知るセカイ』の単行本に名前がありましたね。
若木民喜先生のところでは一番年下のアシスタントさんとのこと。

彼は漫画家として技術はまだ未熟なんですが、それをコンプレックスにせず、マンガを描ける喜びというものを保っています。新人漫画家というのは、この辺りで煮詰まってくるのですが。この「飛ぶがごとく!」も、テクニックが未熟故に前半は混沌としていますが、試合シーンでの開放感にきらめきがあると思います。一番良いところを頭で描いてない。これがいい。

「今日はアシスタント、明日は作家。」(若木民喜先生のブログより)

若木先生は"混沌"と表現なさっていますが単純に詰め込み過ぎでしょうね。
見下し嫌われ者設定とか、ありがちなものを詰め込むならば
主人公はいっそニュートラルに近い方が清々しいんじゃないかと
相方のキャラが濃いこともあるんで・・・。
そして、やはり後半は悪くなかったと思います。
“スナイプ”とか言ったら点取れちゃうのが分かりやすくて良いです。

しかし、ノラは肉丸くんか・・・。


『悪魔の家庭教師』 橋本時計店(サンデー超/読切) 評価 3/10

途中で投げちゃったのかと思うようなやっつけ感でした。
子供を意識しているのでしょうけどそれにしても残念。

作者はギャグ漫画の新人賞「爆笑王決定戦」出身の作家さん
ギャグ漫画家としてはこれ以上の画力は要らないと思うぐらいの画力でしたが
なかなか連載デビューできませんね。今回も厳しいんじゃないかと。
投げださない作品が読みたいです。


『梅田卓球場物語』 夾竹桃ジン(サンデー超/読切) 評価 4/10

「サンデー超」は卓球の漫画が2作連載されているのでこれが3作目になります。
同じことを描いても仕方ないはずですが、そのわりに平凡というのが印象。
濃いキャラを目指しているっぽい家族たちが意外と普通ですし
そもそもこのアクのない絵柄だと日常系か
監修者がセットされているような企画もので生きるんじゃないかと。


『バカ兄コンプレックス』 村市(サンデー超/読切) 評価 4/10

斜に構えた読者ゆえ“バカ兄コンプレックス”って言っても
どうせ兄の方もコンプレックスがあってみたいな
終わり方するんだろうなと思ってたんで実は予想外でした。
“バカ”の方に注目した作品だったんですね・・・
若干、陽達の発言が上から目線っぽいですがこれがアニキの威厳でしょうか(^^;

死神とか兄弟愛みたいな流行りのキーワードが詰め込まれた
新人らしい作品だったと思います。今は自分の形がないですが
21歳~22歳と若い作者さんので
ここからどんな特徴を出していけるのかが楽しみ。


『ニワトリ帚星』 果向浩平(サンデー超/読切) 評価 2/10

主人公のモノローグが多いのに1人称でない部分があって
あっちこっちに飛んでいるのがイマイチだと思います。

細かい説明がなく投げっ放しなのが毎度の作家さんですが
今回はそれに加えてやけに感傷的な作風が気になりました。
こういうのが好きな人は「サンデー」じゃなくて「IKKI」に行くべきだと思います。
適材適所。
同期はゲッサンデビューしてたりするのでそろそろ期待したいです。