●週刊少年サンデー39号&週刊少年マガジン38号・39号
『八咫烏(ヤタガラス)』 小林裕和(週刊少年サンデー/読切) 評価 7/10
※クラサンでは公開されないと思うので買って読んでください
『D.O.U.M』のときの無理して某作家さんっぽく描いた絵柄から
本来のものに戻して良かったと思います。
アンケート(一番面白かった作品“2”で出しました)では
絵柄に関しての項目もありましたから模索中なのでしょうね
『D.O.U.M』はあれであれで高評価を受けているようですが
あの絵柄で表に出てきたら
某都築先生原作の催眠術漫画の二の舞になってしまったでしょうし
似せてなおかつ量産なんて芸当は某ヒロ先生ぐらいのスキルがないと
難しいんじゃないかと・・・。
話は微妙だったような気がします。
雑賀孫一(鈴木孫一)を主人公に据えたのは良いと思いますが
普通すぎて地味になっちゃってますね。
少年漫画なのであまり史実や常識に捉われすぎてもどうかなと思いました。
ゲッサンの『信長協奏曲』ぐらい大胆にやっちゃっても
文句を言う人はそういないんじゃないかと。
あと、いきなり2ページ目で“官兵衛”と出してしまったら
黒田如水のことだと分かってしまって
ラストの意外性が全くなくなってしまうので
オチに使うのならばヒント程度にしておくべきだったと思います。
とはいえ、是非連載を勝ち取って頂きたい。
ちなみに2007年からの読切→その後の展開をまとめると↓このようになります。
◆◆◆2007年以降の読切 以後の展開◆◆◆
ストーリー
2007冬 ×岡田きじ ◎緒里たばさ ◎谷古宇剛
2007春 ×尹仁完・梁慶一 ×石井あゆみ ◎麻生羽呂 ◎爲永ゆう
2007夏 ×山下文吾 ◎飯沼ゆうき ×出口真人 ◎桜井亜都
2007秋 ×小澤淳 △寺嶋将司 ◎若木民喜 ×玉越博幸
2008冬春◎尹仁完・梁慶一 ◎渡瀬悠宇 ◎桐幡歩 ◎中山敦支
×高津カリノ ×深代千唐 △福地翼 ×金田達也 △東毅
2008夏
2008秋 ?険持ちよ ▽中道裕大 △福田宏 ▲平手将之
2009冬 ×高枝景水
2009春 ▲灘谷航 ?ひらかわあや △柏葉ヒロ ?出口真人
2009夏 ?佐藤五月 ?小林裕和
ギャグ(勝者1名がほぼ自動的に連載)
2007秋 ×坂本 ×小野寺 ×福井 ×萬屋 ◎クリス ×遊眠
2008夏 ×菅野 ◎なつみん ×坂本 ×萬屋
◎本誌 △超 ▲クラサン ▽ゲッサン ×次回作が読切or他社
(※創刊物語や村枝先生の読切は除きました/
2009春の灘谷先生、柏葉先生は実質宣伝読切ですが一応入れました)
サンデーの場合、連載獲得後には
準備期間が1年~1年半程度用意されるのが通例なので
読切を載せた=連載レースから脱落と判断してよいと思います。
(逆にいえば便りがないのが良い便りになります)
これを参考に考えると
だいたい読切を載せれば50%に近い確率で本誌連載を獲得できるようです。
40号は読切なしで41号からはWEB/増刊組の出張読切が始まるようなので
2009年夏のターンはこれで終わりのようですが
連載確率50%というのは、このターンの2人には酷な条件ですね。
2人とも画力がハイレベルでしたし両方ともに連載を獲得して頂きたいです。
片方しかダメなら、
佐藤先生が「サンデー超」、小林先生が本誌でお願いしたい。
『GE~グッドエンディング~』 流石景(週刊少年マガジン/連載) 評価 4/10
読切版では憧れの先輩ではなく
恋のキューピット役を買って出た黒川さんとくっ付くというありがちな
ストーリーをサラッと描いて連載を勝ち取った作品。
ゲーム好きだと「グッドエンディング」というのは
“マルチエンド形式のゲームで
「トゥルーエンディング」や「ベストエンディング」のように
全てが解決するわけじゃないけど主人公は幸せ”
みたいな意味合いで使われる言葉と認識していると思います。
この漫画もそういう使い方をしているんでしょうね。
さて、期待の連載第1話ですが残念な出来でしたね。
まさか読切版を薄めたものを連載化させるとは思っていませんでしたし
先輩のキャラが壊れちゃってるのはどうなんでしょう・・・
黒川と対比させているのでしょうけど
憧れの先輩がこれでは説得力がないような気がしてしまいます
この手の漫画は憧れキャラが大人しくて
お節介キャラがうるさいのがベタなのでその逆を突いたつもりだと思いますが
そうなっているのはその方が都合が良いからなので
逆をついて貰っちゃ困る部分だと思いますが・・・
テニス入部の辺りの展開も強引なのが残念。
あまりにも拙速すぎて全てが軽く見えちゃいました。
そして39号掲載の第2話。
黒川が同じ顔ばかりなのが気になります。いわゆるハンコ絵。
決め顔を描くのにに自信を持っているのだと思いますが
構図がワンパターンで単調に見えてしまいますね。
同じマガジン連載陣の藤崎先生に近い特性を持っているかもしれません・・・。