ゲッサン11月号からの新連載は『魔王 JUVENILE REMIX』のコンビ
原作:伊坂幸太郎 作画:大須賀めぐみ による『waltz』
小説家 伊坂幸太郎によるオリジナル新作として
真っ先に発表されていた企画なだけに半年以上待たされたわけですが
http://gekkansunday.net/next.html
待たされた分期待できそうですね。
大須賀先生もサンデー超の連載や『魔王 JUVENILE REMIX』の初期は
いかにも頼りない作家さんでしたけど、魔王の途中から大化けして
今や「週サン」は無理でも「ゲッサン」ぐらいなら看板を張れる作家になってますから
順当に行ってもらいたいと・・そう願っています。
もしも、これがこけたら
もう本誌を買うのはやめて、ラノベの『とある飛空士への追憶』を買い
『アオイホノオ』『信長協奏曲』『QあんどA』 『まねこい』の単行本を集めることにします。
今回はオリジナル新作と言っても
『魔王 JUVENILE REMIX』のテンションのまま突入すればいいわけですから
そんなことにはならないと思いますけどね。
さて、今回は近年の元週サン連載作家陣について
『第三世界の長井』 ながいけん (ゲッサン/連載) 評価 4/10
6月(10P)→ 7月(23P)→ 8月(16P)↓ 9月(15P)↑ 10月(8P)→
「週刊少年サンデー」で『モテモテ王国』を描いていらっしゃったながいけん先生の最新作。
担当編集者くん、荒井智之くん、モリタイシくん、アントンシクくん、
福井ゲッターあしびくんetc・・と
みんなで滅茶苦茶に出した設定を"長井"に無理に当てはめて
シュールな世界感を作り上げよう・・という内輪向きな漫画のようです。
目次のコメントも5号連続で「頑張ります。」ですし、
元々寡作作家なのでページ数の少なさは仕方ないと思いますが
展開の意味不明さとゆったりさで空気になってしまっていますね。
言葉の端々にながい先生独特の言葉づかいがあって
溢れる出す才能を感じさせる作品にはなっていると思いますが
いかんせん、内向きすぎて読者に面白さが伝わっているかどうかは微妙です。
今1話から読み返すと前に読んだ時よりも面白く感じられましたけど
5ヶ月も前の話を今読み返さなければ面白くないんじゃ
それは雑誌連載として変な話ですしね・・・
全1巻で切り上げて頂いて次の連載を期待したいところです。
いっそのこと『モテモテ王国』でもいいんじゃないかと。
『ここが噂のエル・パラシオ』 あおやぎ孝夫(ゲッサン/連載) 評価 6/10
6月(27P)→ 7月(24P)→ 8月(24P)↓ 9月(24P)↑ 10月(24P)→
「週刊少年サンデー」で『ふぁいとの暁』を描いていらっしゃった
あおやぎ孝夫先生の最新作。
「ヤンキンとか・・」に良くあるハーレム同居ものに
何がしかのテーマがなんとなくくっ付いてるエロコメの部類。
なわけですが、ゲッサンは少年誌であり全くエロな雑誌ではないので
「ヤンキンとか・・」みたいな露骨なのはなく
その分、プラスして何かの魅力を提示して頂きたいわけですけど
(大抵の場合、脱がなくてもファンになるぐらいの
"女性キャラの魅力"になるんじゃないかと)
今のところそれを提示して切れていないような気がします。
『よしとおさま!』 四位晴果(ゲッサン/連載) 評価 5/10
6月(46P)→ 7月(28P)↑ 8月(32P)↓ 9月(34P)↓↓ 10月(32P)→
「週刊少年サンデー」で『メテオド』を描いていらっしゃった四位晴果先生の最新作。
前に書いたように"今のところは"サンデーRでアンケ1位獲った作家さんは
大成できないというジンクスを決定づける活躍をなさっている作家さん。
『メテオド』は"サバイバル・ファンタジー"と称された
SF版『NARUTO』のようなバトル漫画でサンデーとしては
ほとんど最短コースで散って行った作品ですが
この『よしとおさま!』は"おしかけ迷惑御庭番コメディー"と称された
ギャグテイストのコメディと大きくジャンルを変えてきたのが特徴。
そして、これを読んで誰もが思うであろうことがいわゆる"腐女子もの"だということ。
ハーレムものの1種で基本的に能力を持たない主人公と
守るための能力を持った美女が同居するみたいなバトル漫画の類型がありますが
(『セキレイ』とか初期の『すもももももも』みたいなやつ)
あれを腐女子の論理で逆バージョンで描いたような作品です。
メガネを掛けているものの秀才で基本イケメンの主人公に
派手な金髪イケメンのお庭番が押し掛けて来て
命を狙われてるというのを理由に24時間くっ付いて
甲斐甲斐しく世話をするのですが
目をきらきらさせて仕事というかLOVEに近い行動を取ってますし
今月号で出てきた敵は不良っぽいドジなおぼっちゃんで
主人公に手を握られてドキドキしてたり・・
呼び捨てで呼ばれて顔を赤らめたり・・・
女性作者が描きたいものを描いているのが凄く良く分かる作品になってます。
サンデーは三大誌(四大誌)の中でも一番女っぽい雑誌だと思うので
サンデーならばギリでありだと思いますが
ゲッサンはサンデーと比べると比較にならないぐらい男くさい雑誌なので
完全に浮いているような気がします。
いっその事、flowers辺りに移籍してしまった方が作者にとっても幸せなんじゃないかと。
漫画家として一定の実力を兼ね備えているだけに
かえって勿体ないように思えてしまいします。
『楽神王 ~vero musica~』 吉田正紀(ゲッサン/連載) 評価 3/10
6月(54P)↓↓ 7月(48P)↓↓ 8月(40P)↓↓ 9月(40P)↑ 10月(40P)↑
「週刊少年サンデー」で『グランドライナー』『イフリート 断罪の炎人』を
描いていらっしゃった吉田正紀先生の最新作。
『デビデビ』のアシスタントから始めて下積みの長い作家さんでのようですが
なんだかんだで師匠の三好雄己先生と似たような感じの作家さんになるもんだな・・
と思ったのが今回の連載。
三好雄己テイストが端々に感じられますね。まぁそれはいいとして
スタートがぐだぐだすぎるというのが印象。
『魔神英雄伝ワタル』のような異世界ファンタジーロボットものなのですが
主人公が自分のロボット(に当たるもの)を動かしたのが
4話の9月だったのには呆れました。週刊で4話でもありえないのに
(ジャンプだったら下手すりゃ打ち切り決まるところですね)
月刊で150ページ描いてやっとなわけですから
そんなぐだぐだなものを金出して読まされる方の身にもなって頂きたいです。
それだけじっくり描くなら世界観を細かく描けてるのかと思えばそうではなく
背景がほとんどなくて人物が説明口調で喋ってるだけですから
世界観は絵的にほとんど把握できてないですし
なんのための漫画なんだかさっぱり分からない状態で・・・。
絵柄もサンデーの時より子供っぽいのが気になりますし
絵だけじゃなく分かりやす過ぎる兄弟の対立関係などがいかにも幼児向けで
少年には幼稚過ぎるような気がします。
もうちょっと大人に描くんでちょうどいいはず
良いのは"音楽がロボットを動かすプログラムになっている"
というアイディアぐらいです。
『権力の犬、ポリスワン!』 杉本ペロ (ゲッサン/連載) 評価 6/10
6月(20P)→ 7月(16P)↑ 8月(16P)↑ 9月(16P)→ 10月(16P)↓
「週刊少年サンデー」で『ダイナマ伊藤!』などを描いていらっしゃった
杉本ペロ先生の最新作。
ノリはいつものペロ先生同様なのですが
今回はやっぱり月刊誌だけあってネタがしっかり組み込まれている印象で
構成もしっかりしているように思います。
推理物的な要素も含まれていますしね。
特に出来が良いと思ったのが第3話
テーマを映画のセオリーに絞って一番怪しくないやつを探せで
ひと悶着起こして、とんちで一番怪しくないやつを探し出したら
映画のセオリーでどんでん返し・・となかなか上手い構成だと思います。
それで期待値が上がっただけに4話と5話は微妙でした。
月スピと掛け持ちになった分、構成が荒くなってきたのは否めないかも?
