« 2009年8月 | メイン | 2009年10月 »

2009年9月21日

●クラブサンデー8/18~9/18 No.3

Amazon広告

クラブサンデー8/18,8/21,8/25,8/28,9/1,9/4,9/8,9/11,9/11,9/15,9/18更新分

なんだかんだで11回分溜まっちゃってたことに驚きます。
ヘビーユーザー気味の自分でこれですから
週2回更新のペースについていけてない人も多そうな気がしますけど・・・
月刊誌で言うなら1ヶ月分は大した量ではないはずですが
WEBの場合は結構な置いてきぼり感がありますね。

さて、今回はサンデー超8月号から掲載の読切です。


『フェイスマン』 杉戸アキラ(サンデー超/読切) 評価 4/10

2006年12・1月期のまんがカレッジで若干20歳(専門学校2年)にして入選の鬼才。
ということは今年23歳のダルビッシュ世代ですから
そう考えると有な気はします。
中山先生のアシスタントさんということで鬼才をさらに伸ばすには
打ってつけの仕事場だったでしょうね。

話はどこかで見たような話ですが
全体的にモヤモヤしていて霧がかったような雰囲気は良いと思います。
これを出せるということは才能なのでしょうね。

ただ、構成力にはハッキリと疑問符が付きます。
もっとスムーズに進行させることができたのではないかと。


『不思議探偵芥』 片桐了(サンデー超/読切) 評価 5/10

片桐咲改め片桐了先生。
引きとか明らかに基本ができてないので全体的に淡々としてるんですけど
それなのに一定の面白さがあるので気になる新人さんです。

難点なのはサンデーとライバルどっちつかずの新人さんだということ。
応援したって自分が読んでない雑誌に載っちゃうんじゃ応援しづらいのですが
杉戸アキラ先生と仲が良いようなのでサンデー新人でいいんでしょうか・・・
杉戸先生に頑張って頂きたいです。

ライバルのサイトでは同じ作者の『イナラギ』が公開されていますが
少年漫画脳があるといいますか、どういうことを描いたら
読者に受け入れられるかが良く分かっている作家さんのような気がします。
反面で当然のようにありがちという言葉も
つけ足されてしまうタイプだと思いますけど。


『ケータイ浪士』 柴咲ケン(サンデー超/読切) 評価 2/10

昔、『世にも奇妙な物語』の映画版で「携帯忠臣蔵」という話がありましたが
否が応でもそれを思い出してしまうタイトルです。
おそらく確信的にやっているのでしょうけど・・・

いわゆるジャック・フィニィの『愛の手紙』の流れをくむ作品の1つで
個人的には最も大好きなパターンのお話なのですが
この作品は全くと言っていいほどワクワクしなかったです。

この作品の斬新なところは穴で未来側から関与できることだと思いますが
これがダメなのだと思います。
『愛の手紙』形式の話は、未来を知っているからどうにかしたい
そして、どうすることもできないというもどかしさが
重要なエッセンスになっているわけでなんとか出来ちゃ行けないんですよね。

加えて少しでも直接関与出来てしまうことで
過去と未来に別れている必要性が希薄になってしまったのではないかと思います。
この作品はおそらく設定ありきで作られた話だと思いますが
話の流れの中で未来が未来である意味が全くないですから
これでは設定を殺してしまっていますね。


『明と猪孤』 新井淳也(サンデー超/読切) 評価 3/10

新井弟ということで応援したいところですが
説明が長ったらしくて序盤でテンションが下がって読む気がなくなってしまいます。
途中から面白いんですけど、導入部がダメだと
そこで読まない人も多いでしょうからマイナスです。

絵も拙さが気になります。
正面の顔は良いのですけど横顔になると急に不安定になってしまうのが・・・。

2009年9月20日

●クラブサンデー8/18~9/18 No.2

Amazon広告

クラブサンデー8/18,8/21,8/25,8/28,9/1,9/4,9/8,9/11,9/11,9/15,9/18更新分

『きみのカケラ』の続巻が発売されるのは今年の始めから告知されていましたが、
いよいよ10月に発売されるようですね。
最終回が2004年14号なので書き下ろし長すぎ・・なのは言うまでもないですが
こうやって2年半置きにでも次の巻を出してくれるのはありがたいです。

自分は『いいひと。』からの高橋しん先生ファンで
(原作が某タレントをいいひとキャラで売り出すために悪用されたのは残念でした)
数少ない全巻揃えているサンデーコミックでもあるので楽しみです。

クラブサンデーでも9/18から
第1話→第7巻イントロダクション→第7巻Intermisson→第7巻・第14章

と配信されるそうなので、その都度感想を書いていくつもりです。
6巻は12章のコロリねぇちゃん編が168ページもあって度肝を抜かれましたが
(↑ここが物語的にもピークですけどね。)
しこみに2年半かかった7巻は果たしてどうなるか・・・。

『きみのカケラ』第1章 高橋しん(週刊少年サンデー/連載) 評価 8/10

2002年38号、39号(たしか2話分までだったと思います)を
加筆・再構成した単行本作品の再録です。
当時は『最終兵器彼女』アニメ化もあって盛り上がってた頃でしたし
自分の好きな作家がサンデーに降りてきたことに感激したものですが
世間的にはヒットしなくて残念でした。

というわけで個人的には好きな作品なのですが
高橋しんさんのように拘って隅々まで描いている作品だと
WEBで読むのはしんどいですね。良さの何割かは失われているようです。
ただ、カラーはここでしか見れないですし壁紙にしてもいいぐらいの
圧巻の出来だと思います。


『アラタカンガタリ~革神語~』第1話 渡瀬悠宇(週刊少年サンデー/連載) 評価 8/10

※リンク先はなぜか該当する作品がありませんになってしまうので
「クラサン」トップ→連載第1話→読む から飛びましょう。

週刊少年サンデー2008年44号からの再録。

1話としては申し分ない出来だと思います。
少女漫画家さんではありましたが
元々少年漫画的な少女漫画をお描きになる方だったので特に違和感もないです。
唯一、アラタが上半身裸になるところだけ趣味が入っているような気もしますけど・・・

問題はアラタが主人公ではないところなんですよね・・・
作者さん曰く"連載1回目で「アラタ」を主人公に見せるテを使った"
とのことですが
奇をてらわずにオーソドックスに行ってた方が良かった気もします。
アラタを1話で描いちゃったせいで
革の方に感情移入しにくくなちゃったんじゃないかと。

アラタが主人公じゃありきたりすぎというのは渡瀬先生と同意見ですけどね。


『神のみぞ知るセカイ』第1話 若木民喜(週刊少年サンデー/連載) 評価 9/10

週刊少年サンデー2008年19号からの再録。

「現実[リアル]なんてクソゲーだ!!」
「まったく同じ展開のゲームを... やったことがある。」などの迷言や
ゲームでの新密度は出会いの数に比例するや
ゲームでは嫌いと好きは変換可能などの
うんちくが効果的に組み込まれていて唸らされる第1話でした。

ここまで持ちネタ使い倒した第1話も珍しいんじゃないかと思います。
やりすぎなほどやっちゃったんで、ネタで1話を超えた回というのは
今を持っても見当たらないのですが
この1話があっての『神のみぞ知るセカイ』でしょうね。


『月光条例』第1話 藤田和日郎(週刊少年サンデー/連載) 評価 6/10

週刊少年サンデー2008年17号からの再録。

テンプレートみたいな物語でキャラだけ代えただけみたいな漫画が多い中で
一種独特な世界観を作りだせるのはさすがだと思います。
テンションも高い。
ただ、切り口が読みづらいと思いました。

登場人物の説明もそこそこにおとぎ話に入って
おとぎ話自体の説明をぶっとばして狂ったおとぎ話の世界が描かれるので
週刊誌的な読み方をするとちょっと読みづらい気がします。
藤田先生は常にそういう傾向がありますけどね。
コミックスで読むと間違いなく面白いんですけど・・・。

なんとなく月刊誌向きのような気がするので
週サン、ゲッサン両方とも読んでいる人間としては
ゲッサン(か、サンデー超)に行って貰いたい作家さんの1人です。
逆にあだち先生は週刊で良さが出る作家さんだと思うんですよね。

『MIXIM☆11』第1話 安西信行(週刊少年サンデー/連載) 評価 6/10

週刊少年サンデー2008年21・22合併号からの再録。

意図してのこのノリだったようですけど
ヒットメーカーとは思えないぐらいにコミックスが売れてないので
『MiXiM♀12』時代の失敗が今に至るまで尾を引いているような気がします。

個人的にはおバカなノリが好きなんですけどね
1話にはありませんが、金属バットにドラゴンズって書いてあったり
ところどころに出てくる中日ファンアピールも良いです。

2009年9月19日

●クラブサンデー8/18~9/18 No.1

Amazon広告

クラブサンデー8/18,8/21,8/25,8/28,9/1,9/4,9/8,9/11,9/11,9/15,9/18更新分

ゲッサンのをまとめてみて、
新連載やら読切について書くならともかく連載途中のものについて書くのは無粋だな・・
と思ったので連載作品についてまともに書くのはこれっきりにして
新連載とか読切だけにしようかなと思ってます。


『M・S DOLLS』第6想 菅原健二(サンデー超/連載) 評価  ★★★★☆

間違いなく今一番クラブサンデーで勢いがある作品でしょうね。
初期の頃は設定が変態的で弾けているものの
バトルになると、何か言って攻撃バシッ、何か言われてダメージのように
やり取りが意外とオーソックスで物足りない面があったんですが
今回の「消毒終わり」とか「リアル版」のように
バトルでも小ネタを挟むようになってもう一段階上のステージに上がった感があります。


『タッコク!!!』10告目 福地翼(サンデー超/連載) 評価  ★★★★☆

道頓堀のイフリートは生き生きとしていていいですね。
個人的には『タッコク』のキャラで一番好きです。

この漫画は卓球部分よりもコメディの部分が面白い漫画だと思いますから
時には卓球を忘れちゃうぐらいコメディ色を押しても
面白いんじゃないかと。


『紅の騎士ロックウェル』第5話 灘谷航(クラブサンデー/連載) 評価  ★★★☆☆

今までの4話を踏み台にして初めて成り立つ5話って感じですね。
結果が求められる本誌ではありえないゆったりな展開でした。
ここまでの流れに意外性はないとはいえ手堅いです。

ヘル様が亡くなってロックウェルが騎士になるところまでを
じっくり描けたのは大きいでしょうね。
ちょうど1巻分は掛けちゃってるんじゃないかと・・・

大作の序章か、ただの煮え切らない話になるのか、
いよいよ次回から真価を問いたいところです。


『超弩級少女4946』scene#06 東毅(サンデー超/連載) 評価  ★★☆☆☆

東先生曰く「玖海は苦難の末になんとか上手く行ったキャラ」とのことですが
苦難の末にありがちなキャラになってしまった感があるのが残念です。

『最終兵器彼女』っぽいとはいえ独特な世界観が出来ていたと思うので
ここで玖海のようなキャラを出したのには賛否あるんじゃないかと思います。
個人的にはどちらかと言うと残念でした。もっと地味で普通な妹の方が良かったかも。

2009年9月16日

●ゲッサン10月号までの評価 まとめ

Amazon広告

感想を出すにも足る作品には、いい加減なことを書いてる気もしますが
読む方では今のところは1ページたりとも読み飛ばしてはいないです。
酷評の免罪符になるかわかりませんが一応書いておきます。

一応書き終わりましたので連載作品を評価順に並べたまとめです。
評価の基準はいつもの通り、昔の「ファミコン通信」準拠です。
だいたい平均点が6点で7点だとかなり面白い部類で
5点は以下だと読まなくても別に・・ぐらい。

個人的にな気持ちとしては3点の作品は即打ち切って欲しいと思っていて
4点、5点はなんとかもうひと踏ん張りして面白くなれ!
というところです・・・
あと、小説連載も読んでますがこれ2つは要らない気がします。
この小説原作でオオイシヒロト先生と伊藤潤二先生が
漫画を描いてくださるならばぜひとも読みたいですが・・・
(特にオオイシヒロト先生の『タイムメール』の方は読みたい)


『信長協奏曲』 石井あゆみ(ゲッサン/連載) 評価 9/10

『リンドバーグ』 アントンシク (ゲッサン/連載) 評価 8/10

『アオイホノオ』 島本和彦 (ゲッサン/連載) 評価 8/10

『アサギロ ~浅葱狼~』 ヒラマツ・ミノル (ゲッサン/連載) 評価 7/10

『とある飛空士への追憶』 作画:小川麻衣子、原作:犬村小六 (ゲッサン/連載)
 評価 7/10

『忍びの国』 作画:坂ノ睦、原作:和田竜 (ゲッサン/連載) 評価 7/10

『まねこい』 モリタイシ(ゲッサン/連載) 評価 7/10

『月の蛇~水滸伝異聞~』 中道裕大(ゲッサン/連載) 評価 6/10

『QあんどA』 あだち充(ゲッサン/連載) 評価 6/10

『権力の犬、ポリスワン!』 杉本ペロ (ゲッサン/連載) 評価 6/10

『ここが噂のエル・パラシオ』 あおやぎ孝夫(ゲッサン/連載) 評価 6/10

『いつかおまえとジルバを』 横山裕二 (ゲッサン/連載) 評価 6/10

『ハレルヤオーバードライブ!』 高田康太郎(ゲッサン/連載) 評価 5/10

『よしとおさま!』 四位晴果(ゲッサン/連載) 評価 5/10

『NO.1海童』 鳴海アミヤ (ゲッサン/連載) 評価 5/10

『第三世界の長井』 ながいけん (ゲッサン/連載) 評価 4/10

『マコトの王者 ~REAL DEAL CHAMPION~』 福井あしび (ゲッサン/連載)
 評価 4/10

『イボンヌと遊ぼう! 』 荒井智之 (ゲッサン/連載) 評価 3/10

『楽神王 ~vero musica~』 吉田正紀(ゲッサン/連載) 評価 3/10

『ザ!! ビーチスターズ』 森尾正博 (ゲッサン/連載) 評価 3/10


+10月号の読切についての感想。

『ヒーロー抹殺@れいゆ』 森茶(ゲッサン/読切) 評価 7/10

「第1回 GET THE SUN 新人賞」の準グランプリを受賞した新鋭の2作目。
弱冠19歳で現在は東京工芸大学芸術学部の1年生とのことです。

前作では描き殴ったみたいな雑さが気になったのですが
今作はある程度しっかりしていてプロの原稿になっていることに
なにより驚かされました。
これが10代の伸びしろなんでしょうね・・・

才能のない人だと立ち絵+手を動かすだけで大半の絵を描いちゃったりしますが
森茶先生は構図のバリエーションが豊富なところに才能を感じますし
早速、戦力として計算できそうな新人さんだと思います。


『ヤニ少女、月夜を翔る』 マツセダイチ(ゲッサン/読切) 評価 4/10

「第1回 GET THE SUN 新人賞」の準グランプリを受賞した超絶新鋭・・の受賞作。
森茶先生ですら受賞作は未掲載ですから相当自信があったんだと思いますが

若手先生と出会って冷めた不良少女が少し変わる・・・という
王道でもサブカル系、少女漫画でもありがちな物語で
ストーリー的な目新しさは全くありませんでした。
特に構成が上手いというところもなく
飛びぬけたものが何一つないので物足りない印象。

絵は貞本義行先生の系統で
無表情な2人が主人公の作品とマッチしていたと思いますが
反面で表情が描けないのでは?とも思いました。

森茶先生と比べると期待度の低い新人さんのような気がします。

王道で行くならもっと分かりやすい面白さがないと駄目だと思いますし
サブカルで行くなら何か飛び抜けたものがないとダメだと思います。
これに何十円か払うのはちょっとね・・・
増刊とかWEBならともかく本誌にこれを載せた編集方針はどうかと思いました。

2009年9月15日

●ゲッサン10月号までの評価 その4

Amazon広告

最後はサンデーの2軍「サンデー超」からスライドしてきた若手勢。


『とある飛空士への追憶』 作画:小川麻衣子、原作:犬村小六 (ゲッサン/連載)
 評価 7/10

9月(42+30P)↑ 10月(32P)↑

『ローマの休日』 +『天空の城ラピュタ』を意識して描いたとされる
人気ライトノベルの漫画化作品ということですが
さすがに人気なだけあって話は面白いです。

1話目は主人公の紹介、2話目はヒロインの紹介
3話目で飛行機に乗って少し飛んだだけのスロースタートですが
やはり面白いな・・と思いました。
小出しにする細かい設定の積み重ね&それでいて軸はシンプル(身分違いの恋)

分かっていてもなかなか出来ない必勝パターンでしょうね。

サンデーの場合、説明するのが目的のように大っぴらに
必死に説明・・説明・・説明で軸を出し切らないうちに次号
みたいな新連載が少なくないのでこういうのは新鮮です。

そんなわけで話は良いんですけど、漫画家の力量不足でしょうね。
小川麻衣子先生、サンデー超では結構プッシュされていた方なんですけど
この原作をコミカライズするのは荷が重かったかもしれません。

原作がラピュタを多分に意識している作品であり
小川先生も作風で考えれば宮崎駿先生のような
か弱い容姿なのに芯のある絵柄が漫画家としての着地点でしょうから
抜擢した理由は分からないではないのですが

肝心の飛行機がね・・あまりにも酷過ぎて飛行機のシーンは見てられないです。
これだけでも専用のアシスタントさんか
イラストレーターを雇った方がいいのでは?と思ってしまうぐらい酷い。

それに『リンドバーグ』でプラモが初めて空を飛ぶシーンなんかは
登場人物が何もしゃべらなくても
大空を飛ぶ気持ち良さが表現されていたと思うのですが
こっちは空のシーンを見ても全然気持ち良さが伝わってこないです。
やっぱり力量不足でしょうね。

今更、作画担当を変えるわけもないでしょうから
なんとか上達して欲しいですけど・・・


『忍びの国』 作画:坂ノ睦、原作:和田竜 (ゲッサン/連載) 評価 7/10

6月(55P)↑ 7月(50P)↑↑ 8月(36P)↑↑ 9月(38P)↓ 10月(38P)↑

こちらもコミカライズということで話は文句なしに面白いです。

第1話を読んで平兵衛が主人公で無門が仇かと思いきや
無門が登場人物紹介のトップに来ていて驚きました。
なんとかお国さんを嫁にしようと頑張ってるエピソードを読むと憎めないですね。
平兵衛からすれば弟の仇なんでしょうけど・・・。

元ガンガン系から移籍してこられた方という先入観もあるせいかもしれませんが
読んでいて端々で『鋼の錬金術師』に代表されるような
ガンガン系で良くある、キャラのデフォルメ表現が気になるところです。

これやるとキャラにはより愛着が湧くと思うのですが
弊害としてテーマが重いのにキャラが軽く見えちゃう面もあるので
結果的にずしっとくるものがなくて浅く思えちゃうところがあって
全体では損してるかもしれません。
絵が真っ黒でかなり濃いわけですから作風とも合ってませんしね。
作家さんが本来描きたいものと
話の方向性が合ってないということもあるでしょうし
単行本を買うようなターゲットの読者も絞れてないような気がします。

あと、良く言われることですけど、痛がってる表現の有無。
ガンガン系は悪い意味のゲーム的と言いますか、
基本的に切られても痛がらないことが多いですが、
この漫画もちっとも痛そうじゃないのが気になるところです。
痛がらないとファンタジックな感じになってしまうので
信長とか戦国時代の生身の人間を扱うのなら痛がる描写は必須だと思います。

それでも普通ならまだ連載デビューしていないような新人さんですから
色々な面が今後改善されてオリジナルの作品を描く時にそれが生きてくるようだと
原作つきの連載をこなした甲斐があったということになりますね。
今は『忍びの国』の面白さに引っ張られている状態で十分だと思います。


『マコトの王者 ~REAL DEAL CHAMPION~』 福井あしび (ゲッサン/連載)
 評価 4/10

6月(42P)↑ 7月(48P)↓ 8月(48P)↓ 9月(44P)↓ 10月(44P)↓

偉大な元王者と新王者の意識が入れ替わってしまうというボクシング漫画で
赤コーナー(元王者/体ベース)と青コーナー(新王者/体ベース)の
同時連載が最大の特徴ですが
ボクシング漫画なのに最初の20ページ以外試合シーンがないのが
致命的にダメなところ。
5ヶ月間の連載で、既に単行本1巻分以上連載しているわけですから
展開が遅いと言わざるを得ないです。
まるで長期連載確定であるかのようにスローペースなのは
問題あるんじゃないでしょうかね。
赤と青に分けたのだからどちらかは日常話中心でも良いと思いますが
片方は試合中心に進めるべきだと思います。
で、もう片方が試合始めたら今度は片方が日常を描けば良いわけで
最低限のメリハリはつけて頂きたいです。

そして、絵の方ですが
絵は頭打ちな絵というか自分なりに完成されてはいると思いますが
コロコロ/ボンボン系のような絵でリアリティを全く感じない絵なので
一旦崩してもう少し攻めて欲しいですね。


『イボンヌと遊ぼう! 』 荒井智之 (ゲッサン/連載) 評価 3/10

6月(16P)↑ 7月(16P)↓ 8月(16P)↓ 9月(16P)↓ 10月(16P)↓

ありがちな漫画なので余程の売りがないとヒットはしないと思いましたが
反面で手堅く読める作品になるのだろうな・・・と思っていたんですが

結局、その後は長期低迷
テンプレートのような設定を使った割っている割に
最低限の面白さも打ち出せてないのが気になります。

『イボンヌと遊ぼう! 』というタイトルなので
セールスポイントはイボンヌ先生の魅力なのだと思いますが
肝心のイボンヌ先生のキャラが弱いんじゃないかと。

あと、少ないページの中でデジャブを感じるほどパターンがなくて
またこれかみたいな風に思ってしまいます。
やってることが延々同じなんですよね・・・

ネタも尽きたところでもうそろそろ連載終了でもいいんじゃないかと。


『NO.1海童』 鳴海アミヤ (ゲッサン/連載) 評価 5/10

8月(35P)↑ 9月(34P)↑ 10月(32P)↓

週刊少年ジャンプ的な勢いのある漫画だと思いますが週刊向きのような気がします。
月刊でこのテンションを見せられてもついていけませんね。

ページ数の多さもマイナスに出てると思います。
週刊で18ページなら勢いで突っ走れますけど
月刊で30ページ超でやっているのでどうも間延びしている感が否めないです。

これは掲載誌を間違えましたね・・・。

2009年9月14日

●ゲッサン10月号までの評価 その3

Amazon広告

今回はゲッサンを牽引する外様作家さんについて
これがちょこっと弱いのがゲッサンの弱さにつながっているのでしょうね。
仲良し作家さんを養うための雑誌とはいえ
もう少し外様を幅広く集められなかったものか・・・


『アオイホノオ』 島本和彦 (ゲッサン/連載) 評価 8/10

6月(35P)↑ 7月(34P)↑↑ 8月(32P)↑↑ 9月(32P)↓ 10月(32P)↑

キャッチコピーの"炎のまんが道"これでだいたい説明できますね。
若かりし頃の島本先生をベースに
1人の大学生が漫画家になるまでが描かれて行くことでしょう。

舞台が1980年代の初めでほとんどの読者にとって意識がない時代か
生まれてすらいない時代だと思われますけど
作者がオタク文化に造詣の深い島本先生だけに
ネタが豊富でネタの使い方も上手いので
その世代を生きた人間じゃない読者でも楽しめるのが良いところです。

主人公の焔燃は持ち込みサンデー派なのでサンデーのネタが中心になりますが
8月号でSA社のジャンプにも持ち込みを敢行して
北斗の拳の編集者 堀江信彦さんのパロディキャラが登場しましたし

庵野秀明さん、山賀博之さん、赤井孝美さんと言ったガイナックス勢や
ボンズの南雅彦さんと同級生で実名で登場してくるので
アニメ好きでも楽しめるのが良いところだと思います。

こればっかりは大学の同級生に有名人がいる人じゃないと書けないことですから
この作品のかなり有利なところでしょうね。
(ちょうどヱヴァンゲリヲン新劇場版で注目されているのも大きいですし)


『ザ!! ビーチスターズ』 森尾正博 (ゲッサン/連載) 評価 3/10

6月(40P)↑ 7月(32P)↑↑ 8月(30P)↑↑ 9月(32P)↓ 10月(32P)↑

『アオイホノオ』と一緒にゲッサンにやって来た作品ですが
常時巻末から2番目を維持していますね。
巻末固定の『信長協奏曲』は意図してやっているそうなので
位置的にはこれが一番打ち切りに近いんじゃないかと思います。

実際、お色気だけで必殺技の名前叫んで試合が終わっちゃうような
どうしようもない漫画なので早いところ切って頂きたいですね。

ネックなのは内容を分かっていてあえて移籍されている経緯と
今やっと本戦のトーナメントが始まったばかり・・・と言った状況。


『アサギロ ~浅葱狼~』 ヒラマツ・ミノル (ゲッサン/連載) 評価 7/10

6月(44P)→ 7月(26P)↑ 8月(26P)↑ 9月(26P)→ 10月(26P)→

実力派作家のヒラマツ・ミノル先生が描く新たな沖田総司像ということでしたが

1話の大迫力の試合から始まって
2話では子供が真剣を手にした高揚感
3話で切腹の介錯シーン
4話は激しい拷問
5話で腐りかけ?の沖田総司

と毎話圧倒さてれます。
言葉でどうこう語るような漫画ではないですけど
ゲッサンの読者層でも十分通用する作風だと思います。


『リンドバーグ』 アントンシク (ゲッサン/連載) 評価 8/10

6月(50P)↓ 7月(36P)↑ 8月(32P)↑ 9月(32P)↑ 10月(38P)↑

コミックコンプのような作風で一般受けはしないでしょうが
陰影のつけ方が上手くて
重厚感のある作風が実力の高さを感じさせてくれる作家さんです。

マイナーWEBコミック出身ということで
編集者さんが良く見つけてきたなと感心します。

正直言うと1話はあまり面白いと思わなかったんですよね。
当時、一応評価は6/10をつけたんですが
作家の実力につけた点のようなもので・・・。

でも、それが2話、3話、4話、5話と読み進めて行くうちに好きな作品になってました。

何よりも主人公の住んでいる世界をしっかり描けているのが大きいと思います。
ちょうど『楽神王 ~vero musica~』のところで描いたことの真逆で
面倒な背景をしっかり描くことで読者を上手く主人公の居る世界に導いていますね。
ファンタジーを描くならばこれが何よりも重要なことではないでしょうか。
人物だけ描いて手抜きしている某作家さんはプロとは思えないです・・・

世界観はゲーム好きならば『パンツァードラグーン』を思い出してしまうような
ありがちなものですし
ストーリーも外の世界を知らずに育った少年と
外の世界から来た大人の男が出会って冒険が始まる・・・
という類型的なものですが
興味心をかき立てられ続きを読みたくなる良作だと思います。


『いつかおまえとジルバを』 横山裕二 (ゲッサン/連載) 評価 6/10

8月(19P)→ 9月(12P)→ 10月(6P)→

横山専務としてスピリッツで活躍していた作家さん。
今度、月刊!スピリッツでも短期連載を始めるようで順風満帆ですね。

作品として評価されることはないと思いますが
気軽に読めるショートギャグとしてはなかなか良いと思います。
ゲッサンは全体的にWEBがおざなりになっていますが
その中で精力的に更新なさっているところも評価したいです。

巻末の漫画家さんの仕事場紹介漫画『仕事場見たいし!』も面白いです。

2009年9月13日

●ゲッサン10月号までの評価 その2

Amazon広告

ゲッサン11月号からの新連載は『魔王 JUVENILE REMIX』のコンビ

原作:伊坂幸太郎 作画:大須賀めぐみ による『waltz』

小説家 伊坂幸太郎によるオリジナル新作として
真っ先に発表されていた企画なだけに半年以上待たされたわけですが

http://gekkansunday.net/next.html

待たされた分期待できそうですね。

大須賀先生もサンデー超の連載や『魔王 JUVENILE REMIX』の初期は
いかにも頼りない作家さんでしたけど、魔王の途中から大化けして
今や「週サン」は無理でも「ゲッサン」ぐらいなら看板を張れる作家になってますから
順当に行ってもらいたいと・・そう願っています。

もしも、これがこけたら
もう本誌を買うのはやめて、ラノベの『とある飛空士への追憶』を買い
『アオイホノオ』『信長協奏曲』『QあんどA』 『まねこい』の単行本を集めることにします。

今回はオリジナル新作と言っても
『魔王 JUVENILE REMIX』のテンションのまま突入すればいいわけですから
そんなことにはならないと思いますけどね。

さて、今回は近年の元週サン連載作家陣について

『第三世界の長井』 ながいけん (ゲッサン/連載) 評価 4/10

6月(10P)→ 7月(23P)→ 8月(16P)↓ 9月(15P)↑ 10月(8P)→

「週刊少年サンデー」で『モテモテ王国』を描いていらっしゃったながいけん先生の最新作。

担当編集者くん、荒井智之くん、モリタイシくん、アントンシクくん、
福井ゲッターあしびくんetc・・と
みんなで滅茶苦茶に出した設定を"長井"に無理に当てはめて
シュールな世界感を作り上げよう・・という内輪向きな漫画のようです。

目次のコメントも5号連続で「頑張ります。」ですし、
元々寡作作家なのでページ数の少なさは仕方ないと思いますが
展開の意味不明さとゆったりさで空気になってしまっていますね。

言葉の端々にながい先生独特の言葉づかいがあって
溢れる出す才能を感じさせる作品にはなっていると思いますが
いかんせん、内向きすぎて読者に面白さが伝わっているかどうかは微妙です。

今1話から読み返すと前に読んだ時よりも面白く感じられましたけど
5ヶ月も前の話を今読み返さなければ面白くないんじゃ
それは雑誌連載として変な話ですしね・・・

全1巻で切り上げて頂いて次の連載を期待したいところです。
いっそのこと『モテモテ王国』でもいいんじゃないかと。


『ここが噂のエル・パラシオ』 あおやぎ孝夫(ゲッサン/連載) 評価 6/10

6月(27P)→ 7月(24P)→ 8月(24P)↓ 9月(24P)↑ 10月(24P)→

「週刊少年サンデー」で『ふぁいとの暁』を描いていらっしゃった
あおやぎ孝夫先生の最新作。

「ヤンキンとか・・」に良くあるハーレム同居ものに
何がしかのテーマがなんとなくくっ付いてるエロコメの部類。

なわけですが、ゲッサンは少年誌であり全くエロな雑誌ではないので
「ヤンキンとか・・」みたいな露骨なのはなく
その分、プラスして何かの魅力を提示して頂きたいわけですけど
(大抵の場合、脱がなくてもファンになるぐらいの
 "女性キャラの魅力"になるんじゃないかと)
今のところそれを提示して切れていないような気がします。


『よしとおさま!』 四位晴果(ゲッサン/連載) 評価 5/10

6月(46P)→ 7月(28P)↑ 8月(32P)↓ 9月(34P)↓↓ 10月(32P)→

「週刊少年サンデー」で『メテオド』を描いていらっしゃった四位晴果先生の最新作。

前に書いたように"今のところは"サンデーRでアンケ1位獲った作家さんは
大成できないというジンクスを決定づける活躍をなさっている作家さん。

『メテオド』は"サバイバル・ファンタジー"と称された
SF版『NARUTO』のようなバトル漫画でサンデーとしては
ほとんど最短コースで散って行った作品ですが

この『よしとおさま!』は"おしかけ迷惑御庭番コメディー"と称された
ギャグテイストのコメディと大きくジャンルを変えてきたのが特徴。

そして、これを読んで誰もが思うであろうことがいわゆる"腐女子もの"だということ。

ハーレムものの1種で基本的に能力を持たない主人公と
守るための能力を持った美女が同居するみたいなバトル漫画の類型がありますが
(『セキレイ』とか初期の『すもももももも』みたいなやつ)
あれを腐女子の論理で逆バージョンで描いたような作品です。

メガネを掛けているものの秀才で基本イケメンの主人公に
派手な金髪イケメンのお庭番が押し掛けて来て
命を狙われてるというのを理由に24時間くっ付いて
甲斐甲斐しく世話をするのですが
目をきらきらさせて仕事というかLOVEに近い行動を取ってますし
今月号で出てきた敵は不良っぽいドジなおぼっちゃんで
主人公に手を握られてドキドキしてたり・・
呼び捨てで呼ばれて顔を赤らめたり・・・
女性作者が描きたいものを描いているのが凄く良く分かる作品になってます。

サンデーは三大誌(四大誌)の中でも一番女っぽい雑誌だと思うので
サンデーならばギリでありだと思いますが
ゲッサンはサンデーと比べると比較にならないぐらい男くさい雑誌なので
完全に浮いているような気がします。

いっその事、flowers辺りに移籍してしまった方が作者にとっても幸せなんじゃないかと。
漫画家として一定の実力を兼ね備えているだけに
かえって勿体ないように思えてしまいします。


『楽神王 ~vero musica~』 吉田正紀(ゲッサン/連載) 評価 3/10

6月(54P)↓↓ 7月(48P)↓↓ 8月(40P)↓↓ 9月(40P)↑ 10月(40P)↑

「週刊少年サンデー」で『グランドライナー』『イフリート 断罪の炎人』を
描いていらっしゃった吉田正紀先生の最新作。

『デビデビ』のアシスタントから始めて下積みの長い作家さんでのようですが
なんだかんだで師匠の三好雄己先生と似たような感じの作家さんになるもんだな・・
と思ったのが今回の連載。
三好雄己テイストが端々に感じられますね。まぁそれはいいとして

スタートがぐだぐだすぎるというのが印象。
『魔神英雄伝ワタル』のような異世界ファンタジーロボットものなのですが
主人公が自分のロボット(に当たるもの)を動かしたのが
4話の9月だったのには呆れました。週刊で4話でもありえないのに
(ジャンプだったら下手すりゃ打ち切り決まるところですね)
月刊で150ページ描いてやっとなわけですから
そんなぐだぐだなものを金出して読まされる方の身にもなって頂きたいです。

それだけじっくり描くなら世界観を細かく描けてるのかと思えばそうではなく
背景がほとんどなくて人物が説明口調で喋ってるだけですから
世界観は絵的にほとんど把握できてないですし
なんのための漫画なんだかさっぱり分からない状態で・・・。

絵柄もサンデーの時より子供っぽいのが気になりますし
絵だけじゃなく分かりやす過ぎる兄弟の対立関係などがいかにも幼児向けで
少年には幼稚過ぎるような気がします。
もうちょっと大人に描くんでちょうどいいはず

良いのは"音楽がロボットを動かすプログラムになっている"
というアイディアぐらいです。

『権力の犬、ポリスワン!』 杉本ペロ (ゲッサン/連載) 評価 6/10

6月(20P)→ 7月(16P)↑ 8月(16P)↑ 9月(16P)→ 10月(16P)↓

「週刊少年サンデー」で『ダイナマ伊藤!』などを描いていらっしゃった
杉本ペロ先生の最新作。

ノリはいつものペロ先生同様なのですが
今回はやっぱり月刊誌だけあってネタがしっかり組み込まれている印象で
構成もしっかりしているように思います。
推理物的な要素も含まれていますしね。

特に出来が良いと思ったのが第3話
テーマを映画のセオリーに絞って一番怪しくないやつを探せで
ひと悶着起こして、とんちで一番怪しくないやつを探し出したら
映画のセオリーでどんでん返し・・となかなか上手い構成だと思います。

それで期待値が上がっただけに4話と5話は微妙でした。
月スピと掛け持ちになった分、構成が荒くなってきたのは否めないかも?

2009年9月12日

●ゲッサン10月号までの評価 その1

Amazon広告

毎月買っているもののどうしてもおざなりになってしまうゲッサン。
今日で5号目であり、11月からはコミックスが発売されるということで
序盤の総括をすることにします。
今回は11月に発売されるコミックス5タイトルについて

例によってWEB公開がないので買って読むしかないです。

※→は読んだ自分のテンションの変化を表すことにします。
 ↑↑はテンション大幅アップ、→はテンションの変化なし、↓テンションダウン


『信長協奏曲』 石井あゆみ(ゲッサン/連載) 評価 9/10

6月(42P)↑↑ 7月(44P)↑↑ 8月(44P)↓ 9月(44P)↓ 10月(32P)↑↑

足して206ページなのでコミックスはなんとか今月号まで収録して欲しいです。
9月分で終わっちゃったら次買わない人もいるかもしれませんね。

評価10は基本的につけないことにしてるのですが
限りなく10に近い面白さだと思います。

戦国にタイムスリップして信長になった高校生の破天荒さを
史実を壊さない範囲で、しかも読み切り形式で描けている構成力が素晴らしいと思います。

ここ2ヶ月分は竹千代エロ本と間者藤吉郎の話で
低迷していましたけど、今月号でふっ飛ばしましたね。
そう来たか・・・と思いました。
30年の月日にノスタルジーを感じましたし最初に出会ったのがあなたで良かったと・・・。

絵が池上遼一先生、藤原芳秀先生系の絵で今の売れ線ではないので
コミックスは売れないかもしれませんけど
これが売れないのは不条理だなって思うぐらい面白いです。


『QあんどA』 あだち充(ゲッサン/連載) 評価 6/10

6月(36P)↑↑ 7月(30P)↓ 8月(30P)→ 9月(30P)→ 10月(30P)→

相変わらず公務員みたいな作品。
読めないことはないし、ある程度は面白いですが、特別読みたくはならないのが残念。

高校生の主人公が小学生のアニキの幽霊に振り回されるストーリーですけど
『虹色とうがらし』『いつも美空』の路線なので
それだけでも敬遠する人多いでしょうからねぇ・・・

市原編集長代理と必要以上に仲良しなので裏目に出ちゃってる気がします。
(今月号でも編集長代理を出しちゃってましたし)
内輪で楽しんでいる様子は良く伝わってきますが
雑誌の命運を握る看板作家/看板作品としては物足りないです。


『まねこい』 モリタイシ(ゲッサン/連載) 評価 7/10

6月(34+24P)↑ 7月(20+22P)→ 8月(20+20P)→
9月(20+20P)↑ 10月(18+18P)↑

ドラえもんに当たる存在のモチーフが露骨に市原編集長代理なラブコメでしたけど、
回を重ねるごとにドラえもん?の印象が薄くなっていきます。

今回はドラえもん?のサービスシーン・・を挟んでいましたけど
それぐらいしか出番もなく。

逆に麻丘めぐみ風で古風さがイマイチだったヒロインは
回を重ねて主人公と喋るようになって上手く馴染んできたような気がします。
カラオケで麻丘めぐみを歌っているので
麻丘めぐみをモチーフにしたのは確定でいいのでしょうね。

ラブコメとしてベタな方向に進んでいますが
萌え・・とかそういうコア層を狙っているわけでもなく
ピンポイントな部分をついているわけじゃないので
比較的誰にでも楽しめる作品になってるんじゃないかと。


『月の蛇~水滸伝異聞~』 中道裕大(ゲッサン/連載) 評価 6/10

6月(62P)↑ 7月(59P)↓ 8月(60P)↓ 9月(42P)→ 10月(42P)↑↑

『水滸伝』の好漢を次々と殺していく者たちが主人公のいわゆるバトル漫画。
作中で既に周通→李忠→薛永→穆弘→蔡福の5人が殺されました。

ゲッサンでもトップクラスにページ数の多い連載作品ですが
本格的に物語が動いたのが今月号なんですよね・・・

主人公一行の“1活躍→2目的→3性格”と3号分掛けてゆっくりやった挙句
今、起承転結の起の部分を3号(おそらく)掛けてゆっくり
やっているところなのでテンポの悪さは否めないです。

まるで週刊でやることをそのまま月刊でやってるような状態ですが、
週刊作家としての癖が抜けなかったんでしょうかね。

コマ割りもそれに比例して
見開き、ページ1コマも多用されている上に基本的に大ゴマ連発で中身がないですが
これも週刊だからこそ許されるんじゃないかと・・・。

そんなですから前の4話で読むのやめた人も多いでしょうが
5話目となる今回でやっと話が動いた感があるのでこれから巻き返して頂きたいです。
スロースターターが多いのもサンデー系作家の特徴ですから
一度火がついたら期待できるんじゃないでしょうか。


『ハレルヤオーバードライブ!』 高田康太郎(ゲッサン/連載) 評価 5/10

7月(43P)↑ 8月(34P)↓ 9月(32P)→ 10月(32P)→

11月発売でページ数足りるんですかね・・・。
『メタりか エピソードゼロ』と11月号足してギリギリでしょうか

音楽の力で彼女をゲット!・・みたいな導入から
本格的に音楽をやり始めるストーリーだと思われますが
今のところはどうも音楽が置いてきぼりになっている感があります。

かと言って2話目のようにギターどうのこうのだけで
34Pを使ってしまうのは誰が得するのかと思ってしまいますが

とにかくどう転ばせても上手く行ってない気がします。
華はあると思うので雑誌としてプッシュされる理由は分かりますけど

キャラや絵が活き活きとしているようでしてないのが現状じゃないかと。

2009年9月 4日

●クラブサンデー新人王決定戦 ついに新人王決定

無類のクラサン好き?の1人として普及のためにWikipediaを弄ってきました。
更新した個所は
“クラブサンデー新人王決定戦についての言及全般”と
“連載作品の表化”です。

連載作品の表化はクラサンが始まった当初から
いつかやろうと思っていたのですが
何分面倒な作業なので先延ばしになってました。
いざやってみるとやっぱりやった甲斐があった気がしますね。

バックグラウンドの色に関してはゲッサンやジャンプスクエアのような
赤と、ベタなグレーと迷ったんですが
グレーでいいんじゃないかと言うことになりました。

『サンデー超』の連載作品は長年の歴史があるために表化が難しいので
ベタ書きのままになっちゃっているのですが
Wikipediaの表記だけ見たらどっちが上位の存在か分からなくなってしまいますね。


◆◆◆クラブサンデー新人王決定戦◆◆◆

結局、栄えある第1回 クラブサンデー新人王を勝ち取ったのは
『つりらば』田口ケンジ だったようですね。

またしても予想は外れましたが、ある意味納得です。
読者投票になるとどうしても分かりやすいというかベタなものが選ばれますね。
とにかく、田口ケンジ先生を応援していきたいと思います。

第1回受賞者が道を作れば後進が通りやすくなるので
大きな大きな道を作って頂きたいです。
こういうイベントは面白いですから末永く続いて貰いたいですしね。


(お返事1ヶ月まとめて ※遅くなってしまって申し訳ありませんでした)
>2009/08/15 09:30
早速のレスポンスありがとうございました。
そう言って頂けるとやっている甲斐があります。
結局、ゲッサン陣も入れてみました。

>2009/08/16 09:19
頭一つ抜けてるというのは自分も近い意見だったります。
連載2回目以降の作品は
自分が面白いと思った作品/回しか扱っていないので
『タッコク』は毎回感想を書けるほど楽しんでます。

>2009/08/16 22:35
最近、クラサンブログでネタを溜めておいて云々の話がありましたね。
ネタにこだわりを持って作られているのはそうかもしれないです。

>2009/08/16 23:35
応援して頂けて嬉しいです。
定期的に書こうと思ってはいるのですが
気がつくと数回分溜まってしまっているんですよね・・・。

>2009/08/25 13:34
そうです。自分がやってました。
ないのとあるのとでは知名度に差が出てきてしまうので
重要なんじゃないかと思ってます。

>2009/08/27 05:55
サンデーはコミックスに編集者の名前が出るのが良いですよね。
たぶん切り替わったのは2002年頃だと思うのですが
革新的だなと思いました。
それまではあまり編集者なんて気にしてませんでしたから。