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2009年9月16日

●ゲッサン10月号までの評価 まとめ

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感想を出すにも足る作品には、いい加減なことを書いてる気もしますが
読む方では今のところは1ページたりとも読み飛ばしてはいないです。
酷評の免罪符になるかわかりませんが一応書いておきます。

一応書き終わりましたので連載作品を評価順に並べたまとめです。
評価の基準はいつもの通り、昔の「ファミコン通信」準拠です。
だいたい平均点が6点で7点だとかなり面白い部類で
5点は以下だと読まなくても別に・・ぐらい。

個人的にな気持ちとしては3点の作品は即打ち切って欲しいと思っていて
4点、5点はなんとかもうひと踏ん張りして面白くなれ!
というところです・・・
あと、小説連載も読んでますがこれ2つは要らない気がします。
この小説原作でオオイシヒロト先生と伊藤潤二先生が
漫画を描いてくださるならばぜひとも読みたいですが・・・
(特にオオイシヒロト先生の『タイムメール』の方は読みたい)


『信長協奏曲』 石井あゆみ(ゲッサン/連載) 評価 9/10

『リンドバーグ』 アントンシク (ゲッサン/連載) 評価 8/10

『アオイホノオ』 島本和彦 (ゲッサン/連載) 評価 8/10

『アサギロ ~浅葱狼~』 ヒラマツ・ミノル (ゲッサン/連載) 評価 7/10

『とある飛空士への追憶』 作画:小川麻衣子、原作:犬村小六 (ゲッサン/連載)
 評価 7/10

『忍びの国』 作画:坂ノ睦、原作:和田竜 (ゲッサン/連載) 評価 7/10

『まねこい』 モリタイシ(ゲッサン/連載) 評価 7/10

『月の蛇~水滸伝異聞~』 中道裕大(ゲッサン/連載) 評価 6/10

『QあんどA』 あだち充(ゲッサン/連載) 評価 6/10

『権力の犬、ポリスワン!』 杉本ペロ (ゲッサン/連載) 評価 6/10

『ここが噂のエル・パラシオ』 あおやぎ孝夫(ゲッサン/連載) 評価 6/10

『いつかおまえとジルバを』 横山裕二 (ゲッサン/連載) 評価 6/10

『ハレルヤオーバードライブ!』 高田康太郎(ゲッサン/連載) 評価 5/10

『よしとおさま!』 四位晴果(ゲッサン/連載) 評価 5/10

『NO.1海童』 鳴海アミヤ (ゲッサン/連載) 評価 5/10

『第三世界の長井』 ながいけん (ゲッサン/連載) 評価 4/10

『マコトの王者 ~REAL DEAL CHAMPION~』 福井あしび (ゲッサン/連載)
 評価 4/10

『イボンヌと遊ぼう! 』 荒井智之 (ゲッサン/連載) 評価 3/10

『楽神王 ~vero musica~』 吉田正紀(ゲッサン/連載) 評価 3/10

『ザ!! ビーチスターズ』 森尾正博 (ゲッサン/連載) 評価 3/10


+10月号の読切についての感想。

『ヒーロー抹殺@れいゆ』 森茶(ゲッサン/読切) 評価 7/10

「第1回 GET THE SUN 新人賞」の準グランプリを受賞した新鋭の2作目。
弱冠19歳で現在は東京工芸大学芸術学部の1年生とのことです。

前作では描き殴ったみたいな雑さが気になったのですが
今作はある程度しっかりしていてプロの原稿になっていることに
なにより驚かされました。
これが10代の伸びしろなんでしょうね・・・

才能のない人だと立ち絵+手を動かすだけで大半の絵を描いちゃったりしますが
森茶先生は構図のバリエーションが豊富なところに才能を感じますし
早速、戦力として計算できそうな新人さんだと思います。


『ヤニ少女、月夜を翔る』 マツセダイチ(ゲッサン/読切) 評価 4/10

「第1回 GET THE SUN 新人賞」の準グランプリを受賞した超絶新鋭・・の受賞作。
森茶先生ですら受賞作は未掲載ですから相当自信があったんだと思いますが

若手先生と出会って冷めた不良少女が少し変わる・・・という
王道でもサブカル系、少女漫画でもありがちな物語で
ストーリー的な目新しさは全くありませんでした。
特に構成が上手いというところもなく
飛びぬけたものが何一つないので物足りない印象。

絵は貞本義行先生の系統で
無表情な2人が主人公の作品とマッチしていたと思いますが
反面で表情が描けないのでは?とも思いました。

森茶先生と比べると期待度の低い新人さんのような気がします。

王道で行くならもっと分かりやすい面白さがないと駄目だと思いますし
サブカルで行くなら何か飛び抜けたものがないとダメだと思います。
これに何十円か払うのはちょっとね・・・
増刊とかWEBならともかく本誌にこれを載せた編集方針はどうかと思いました。

2009年9月15日

●ゲッサン10月号までの評価 その4

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最後はサンデーの2軍「サンデー超」からスライドしてきた若手勢。


『とある飛空士への追憶』 作画:小川麻衣子、原作:犬村小六 (ゲッサン/連載)
 評価 7/10

9月(42+30P)↑ 10月(32P)↑

『ローマの休日』 +『天空の城ラピュタ』を意識して描いたとされる
人気ライトノベルの漫画化作品ということですが
さすがに人気なだけあって話は面白いです。

1話目は主人公の紹介、2話目はヒロインの紹介
3話目で飛行機に乗って少し飛んだだけのスロースタートですが
やはり面白いな・・と思いました。
小出しにする細かい設定の積み重ね&それでいて軸はシンプル(身分違いの恋)

分かっていてもなかなか出来ない必勝パターンでしょうね。

サンデーの場合、説明するのが目的のように大っぴらに
必死に説明・・説明・・説明で軸を出し切らないうちに次号
みたいな新連載が少なくないのでこういうのは新鮮です。

そんなわけで話は良いんですけど、漫画家の力量不足でしょうね。
小川麻衣子先生、サンデー超では結構プッシュされていた方なんですけど
この原作をコミカライズするのは荷が重かったかもしれません。

原作がラピュタを多分に意識している作品であり
小川先生も作風で考えれば宮崎駿先生のような
か弱い容姿なのに芯のある絵柄が漫画家としての着地点でしょうから
抜擢した理由は分からないではないのですが

肝心の飛行機がね・・あまりにも酷過ぎて飛行機のシーンは見てられないです。
これだけでも専用のアシスタントさんか
イラストレーターを雇った方がいいのでは?と思ってしまうぐらい酷い。

それに『リンドバーグ』でプラモが初めて空を飛ぶシーンなんかは
登場人物が何もしゃべらなくても
大空を飛ぶ気持ち良さが表現されていたと思うのですが
こっちは空のシーンを見ても全然気持ち良さが伝わってこないです。
やっぱり力量不足でしょうね。

今更、作画担当を変えるわけもないでしょうから
なんとか上達して欲しいですけど・・・


『忍びの国』 作画:坂ノ睦、原作:和田竜 (ゲッサン/連載) 評価 7/10

6月(55P)↑ 7月(50P)↑↑ 8月(36P)↑↑ 9月(38P)↓ 10月(38P)↑

こちらもコミカライズということで話は文句なしに面白いです。

第1話を読んで平兵衛が主人公で無門が仇かと思いきや
無門が登場人物紹介のトップに来ていて驚きました。
なんとかお国さんを嫁にしようと頑張ってるエピソードを読むと憎めないですね。
平兵衛からすれば弟の仇なんでしょうけど・・・。

元ガンガン系から移籍してこられた方という先入観もあるせいかもしれませんが
読んでいて端々で『鋼の錬金術師』に代表されるような
ガンガン系で良くある、キャラのデフォルメ表現が気になるところです。

これやるとキャラにはより愛着が湧くと思うのですが
弊害としてテーマが重いのにキャラが軽く見えちゃう面もあるので
結果的にずしっとくるものがなくて浅く思えちゃうところがあって
全体では損してるかもしれません。
絵が真っ黒でかなり濃いわけですから作風とも合ってませんしね。
作家さんが本来描きたいものと
話の方向性が合ってないということもあるでしょうし
単行本を買うようなターゲットの読者も絞れてないような気がします。

あと、良く言われることですけど、痛がってる表現の有無。
ガンガン系は悪い意味のゲーム的と言いますか、
基本的に切られても痛がらないことが多いですが、
この漫画もちっとも痛そうじゃないのが気になるところです。
痛がらないとファンタジックな感じになってしまうので
信長とか戦国時代の生身の人間を扱うのなら痛がる描写は必須だと思います。

それでも普通ならまだ連載デビューしていないような新人さんですから
色々な面が今後改善されてオリジナルの作品を描く時にそれが生きてくるようだと
原作つきの連載をこなした甲斐があったということになりますね。
今は『忍びの国』の面白さに引っ張られている状態で十分だと思います。


『マコトの王者 ~REAL DEAL CHAMPION~』 福井あしび (ゲッサン/連載)
 評価 4/10

6月(42P)↑ 7月(48P)↓ 8月(48P)↓ 9月(44P)↓ 10月(44P)↓

偉大な元王者と新王者の意識が入れ替わってしまうというボクシング漫画で
赤コーナー(元王者/体ベース)と青コーナー(新王者/体ベース)の
同時連載が最大の特徴ですが
ボクシング漫画なのに最初の20ページ以外試合シーンがないのが
致命的にダメなところ。
5ヶ月間の連載で、既に単行本1巻分以上連載しているわけですから
展開が遅いと言わざるを得ないです。
まるで長期連載確定であるかのようにスローペースなのは
問題あるんじゃないでしょうかね。
赤と青に分けたのだからどちらかは日常話中心でも良いと思いますが
片方は試合中心に進めるべきだと思います。
で、もう片方が試合始めたら今度は片方が日常を描けば良いわけで
最低限のメリハリはつけて頂きたいです。

そして、絵の方ですが
絵は頭打ちな絵というか自分なりに完成されてはいると思いますが
コロコロ/ボンボン系のような絵でリアリティを全く感じない絵なので
一旦崩してもう少し攻めて欲しいですね。


『イボンヌと遊ぼう! 』 荒井智之 (ゲッサン/連載) 評価 3/10

6月(16P)↑ 7月(16P)↓ 8月(16P)↓ 9月(16P)↓ 10月(16P)↓

ありがちな漫画なので余程の売りがないとヒットはしないと思いましたが
反面で手堅く読める作品になるのだろうな・・・と思っていたんですが

結局、その後は長期低迷
テンプレートのような設定を使った割っている割に
最低限の面白さも打ち出せてないのが気になります。

『イボンヌと遊ぼう! 』というタイトルなので
セールスポイントはイボンヌ先生の魅力なのだと思いますが
肝心のイボンヌ先生のキャラが弱いんじゃないかと。

あと、少ないページの中でデジャブを感じるほどパターンがなくて
またこれかみたいな風に思ってしまいます。
やってることが延々同じなんですよね・・・

ネタも尽きたところでもうそろそろ連載終了でもいいんじゃないかと。


『NO.1海童』 鳴海アミヤ (ゲッサン/連載) 評価 5/10

8月(35P)↑ 9月(34P)↑ 10月(32P)↓

週刊少年ジャンプ的な勢いのある漫画だと思いますが週刊向きのような気がします。
月刊でこのテンションを見せられてもついていけませんね。

ページ数の多さもマイナスに出てると思います。
週刊で18ページなら勢いで突っ走れますけど
月刊で30ページ超でやっているのでどうも間延びしている感が否めないです。

これは掲載誌を間違えましたね・・・。

2009年9月14日

●ゲッサン10月号までの評価 その3

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今回はゲッサンを牽引する外様作家さんについて
これがちょこっと弱いのがゲッサンの弱さにつながっているのでしょうね。
仲良し作家さんを養うための雑誌とはいえ
もう少し外様を幅広く集められなかったものか・・・


『アオイホノオ』 島本和彦 (ゲッサン/連載) 評価 8/10

6月(35P)↑ 7月(34P)↑↑ 8月(32P)↑↑ 9月(32P)↓ 10月(32P)↑

キャッチコピーの"炎のまんが道"これでだいたい説明できますね。
若かりし頃の島本先生をベースに
1人の大学生が漫画家になるまでが描かれて行くことでしょう。

舞台が1980年代の初めでほとんどの読者にとって意識がない時代か
生まれてすらいない時代だと思われますけど
作者がオタク文化に造詣の深い島本先生だけに
ネタが豊富でネタの使い方も上手いので
その世代を生きた人間じゃない読者でも楽しめるのが良いところです。

主人公の焔燃は持ち込みサンデー派なのでサンデーのネタが中心になりますが
8月号でSA社のジャンプにも持ち込みを敢行して
北斗の拳の編集者 堀江信彦さんのパロディキャラが登場しましたし

庵野秀明さん、山賀博之さん、赤井孝美さんと言ったガイナックス勢や
ボンズの南雅彦さんと同級生で実名で登場してくるので
アニメ好きでも楽しめるのが良いところだと思います。

こればっかりは大学の同級生に有名人がいる人じゃないと書けないことですから
この作品のかなり有利なところでしょうね。
(ちょうどヱヴァンゲリヲン新劇場版で注目されているのも大きいですし)


『ザ!! ビーチスターズ』 森尾正博 (ゲッサン/連載) 評価 3/10

6月(40P)↑ 7月(32P)↑↑ 8月(30P)↑↑ 9月(32P)↓ 10月(32P)↑

『アオイホノオ』と一緒にゲッサンにやって来た作品ですが
常時巻末から2番目を維持していますね。
巻末固定の『信長協奏曲』は意図してやっているそうなので
位置的にはこれが一番打ち切りに近いんじゃないかと思います。

実際、お色気だけで必殺技の名前叫んで試合が終わっちゃうような
どうしようもない漫画なので早いところ切って頂きたいですね。

ネックなのは内容を分かっていてあえて移籍されている経緯と
今やっと本戦のトーナメントが始まったばかり・・・と言った状況。


『アサギロ ~浅葱狼~』 ヒラマツ・ミノル (ゲッサン/連載) 評価 7/10

6月(44P)→ 7月(26P)↑ 8月(26P)↑ 9月(26P)→ 10月(26P)→

実力派作家のヒラマツ・ミノル先生が描く新たな沖田総司像ということでしたが

1話の大迫力の試合から始まって
2話では子供が真剣を手にした高揚感
3話で切腹の介錯シーン
4話は激しい拷問
5話で腐りかけ?の沖田総司

と毎話圧倒さてれます。
言葉でどうこう語るような漫画ではないですけど
ゲッサンの読者層でも十分通用する作風だと思います。


『リンドバーグ』 アントンシク (ゲッサン/連載) 評価 8/10

6月(50P)↓ 7月(36P)↑ 8月(32P)↑ 9月(32P)↑ 10月(38P)↑

コミックコンプのような作風で一般受けはしないでしょうが
陰影のつけ方が上手くて
重厚感のある作風が実力の高さを感じさせてくれる作家さんです。

マイナーWEBコミック出身ということで
編集者さんが良く見つけてきたなと感心します。

正直言うと1話はあまり面白いと思わなかったんですよね。
当時、一応評価は6/10をつけたんですが
作家の実力につけた点のようなもので・・・。

でも、それが2話、3話、4話、5話と読み進めて行くうちに好きな作品になってました。

何よりも主人公の住んでいる世界をしっかり描けているのが大きいと思います。
ちょうど『楽神王 ~vero musica~』のところで描いたことの真逆で
面倒な背景をしっかり描くことで読者を上手く主人公の居る世界に導いていますね。
ファンタジーを描くならばこれが何よりも重要なことではないでしょうか。
人物だけ描いて手抜きしている某作家さんはプロとは思えないです・・・

世界観はゲーム好きならば『パンツァードラグーン』を思い出してしまうような
ありがちなものですし
ストーリーも外の世界を知らずに育った少年と
外の世界から来た大人の男が出会って冒険が始まる・・・
という類型的なものですが
興味心をかき立てられ続きを読みたくなる良作だと思います。


『いつかおまえとジルバを』 横山裕二 (ゲッサン/連載) 評価 6/10

8月(19P)→ 9月(12P)→ 10月(6P)→

横山専務としてスピリッツで活躍していた作家さん。
今度、月刊!スピリッツでも短期連載を始めるようで順風満帆ですね。

作品として評価されることはないと思いますが
気軽に読めるショートギャグとしてはなかなか良いと思います。
ゲッサンは全体的にWEBがおざなりになっていますが
その中で精力的に更新なさっているところも評価したいです。

巻末の漫画家さんの仕事場紹介漫画『仕事場見たいし!』も面白いです。

2009年9月13日

●ゲッサン10月号までの評価 その2

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ゲッサン11月号からの新連載は『魔王 JUVENILE REMIX』のコンビ

原作:伊坂幸太郎 作画:大須賀めぐみ による『waltz』

小説家 伊坂幸太郎によるオリジナル新作として
真っ先に発表されていた企画なだけに半年以上待たされたわけですが

http://gekkansunday.net/next.html

待たされた分期待できそうですね。

大須賀先生もサンデー超の連載や『魔王 JUVENILE REMIX』の初期は
いかにも頼りない作家さんでしたけど、魔王の途中から大化けして
今や「週サン」は無理でも「ゲッサン」ぐらいなら看板を張れる作家になってますから
順当に行ってもらいたいと・・そう願っています。

もしも、これがこけたら
もう本誌を買うのはやめて、ラノベの『とある飛空士への追憶』を買い
『アオイホノオ』『信長協奏曲』『QあんどA』 『まねこい』の単行本を集めることにします。

今回はオリジナル新作と言っても
『魔王 JUVENILE REMIX』のテンションのまま突入すればいいわけですから
そんなことにはならないと思いますけどね。

さて、今回は近年の元週サン連載作家陣について

『第三世界の長井』 ながいけん (ゲッサン/連載) 評価 4/10

6月(10P)→ 7月(23P)→ 8月(16P)↓ 9月(15P)↑ 10月(8P)→

「週刊少年サンデー」で『モテモテ王国』を描いていらっしゃったながいけん先生の最新作。

担当編集者くん、荒井智之くん、モリタイシくん、アントンシクくん、
福井ゲッターあしびくんetc・・と
みんなで滅茶苦茶に出した設定を"長井"に無理に当てはめて
シュールな世界感を作り上げよう・・という内輪向きな漫画のようです。

目次のコメントも5号連続で「頑張ります。」ですし、
元々寡作作家なのでページ数の少なさは仕方ないと思いますが
展開の意味不明さとゆったりさで空気になってしまっていますね。

言葉の端々にながい先生独特の言葉づかいがあって
溢れる出す才能を感じさせる作品にはなっていると思いますが
いかんせん、内向きすぎて読者に面白さが伝わっているかどうかは微妙です。

今1話から読み返すと前に読んだ時よりも面白く感じられましたけど
5ヶ月も前の話を今読み返さなければ面白くないんじゃ
それは雑誌連載として変な話ですしね・・・

全1巻で切り上げて頂いて次の連載を期待したいところです。
いっそのこと『モテモテ王国』でもいいんじゃないかと。


『ここが噂のエル・パラシオ』 あおやぎ孝夫(ゲッサン/連載) 評価 6/10

6月(27P)→ 7月(24P)→ 8月(24P)↓ 9月(24P)↑ 10月(24P)→

「週刊少年サンデー」で『ふぁいとの暁』を描いていらっしゃった
あおやぎ孝夫先生の最新作。

「ヤンキンとか・・」に良くあるハーレム同居ものに
何がしかのテーマがなんとなくくっ付いてるエロコメの部類。

なわけですが、ゲッサンは少年誌であり全くエロな雑誌ではないので
「ヤンキンとか・・」みたいな露骨なのはなく
その分、プラスして何かの魅力を提示して頂きたいわけですけど
(大抵の場合、脱がなくてもファンになるぐらいの
 "女性キャラの魅力"になるんじゃないかと)
今のところそれを提示して切れていないような気がします。


『よしとおさま!』 四位晴果(ゲッサン/連載) 評価 5/10

6月(46P)→ 7月(28P)↑ 8月(32P)↓ 9月(34P)↓↓ 10月(32P)→

「週刊少年サンデー」で『メテオド』を描いていらっしゃった四位晴果先生の最新作。

前に書いたように"今のところは"サンデーRでアンケ1位獲った作家さんは
大成できないというジンクスを決定づける活躍をなさっている作家さん。

『メテオド』は"サバイバル・ファンタジー"と称された
SF版『NARUTO』のようなバトル漫画でサンデーとしては
ほとんど最短コースで散って行った作品ですが

この『よしとおさま!』は"おしかけ迷惑御庭番コメディー"と称された
ギャグテイストのコメディと大きくジャンルを変えてきたのが特徴。

そして、これを読んで誰もが思うであろうことがいわゆる"腐女子もの"だということ。

ハーレムものの1種で基本的に能力を持たない主人公と
守るための能力を持った美女が同居するみたいなバトル漫画の類型がありますが
(『セキレイ』とか初期の『すもももももも』みたいなやつ)
あれを腐女子の論理で逆バージョンで描いたような作品です。

メガネを掛けているものの秀才で基本イケメンの主人公に
派手な金髪イケメンのお庭番が押し掛けて来て
命を狙われてるというのを理由に24時間くっ付いて
甲斐甲斐しく世話をするのですが
目をきらきらさせて仕事というかLOVEに近い行動を取ってますし
今月号で出てきた敵は不良っぽいドジなおぼっちゃんで
主人公に手を握られてドキドキしてたり・・
呼び捨てで呼ばれて顔を赤らめたり・・・
女性作者が描きたいものを描いているのが凄く良く分かる作品になってます。

サンデーは三大誌(四大誌)の中でも一番女っぽい雑誌だと思うので
サンデーならばギリでありだと思いますが
ゲッサンはサンデーと比べると比較にならないぐらい男くさい雑誌なので
完全に浮いているような気がします。

いっその事、flowers辺りに移籍してしまった方が作者にとっても幸せなんじゃないかと。
漫画家として一定の実力を兼ね備えているだけに
かえって勿体ないように思えてしまいします。


『楽神王 ~vero musica~』 吉田正紀(ゲッサン/連載) 評価 3/10

6月(54P)↓↓ 7月(48P)↓↓ 8月(40P)↓↓ 9月(40P)↑ 10月(40P)↑

「週刊少年サンデー」で『グランドライナー』『イフリート 断罪の炎人』を
描いていらっしゃった吉田正紀先生の最新作。

『デビデビ』のアシスタントから始めて下積みの長い作家さんでのようですが
なんだかんだで師匠の三好雄己先生と似たような感じの作家さんになるもんだな・・
と思ったのが今回の連載。
三好雄己テイストが端々に感じられますね。まぁそれはいいとして

スタートがぐだぐだすぎるというのが印象。
『魔神英雄伝ワタル』のような異世界ファンタジーロボットものなのですが
主人公が自分のロボット(に当たるもの)を動かしたのが
4話の9月だったのには呆れました。週刊で4話でもありえないのに
(ジャンプだったら下手すりゃ打ち切り決まるところですね)
月刊で150ページ描いてやっとなわけですから
そんなぐだぐだなものを金出して読まされる方の身にもなって頂きたいです。

それだけじっくり描くなら世界観を細かく描けてるのかと思えばそうではなく
背景がほとんどなくて人物が説明口調で喋ってるだけですから
世界観は絵的にほとんど把握できてないですし
なんのための漫画なんだかさっぱり分からない状態で・・・。

絵柄もサンデーの時より子供っぽいのが気になりますし
絵だけじゃなく分かりやす過ぎる兄弟の対立関係などがいかにも幼児向けで
少年には幼稚過ぎるような気がします。
もうちょっと大人に描くんでちょうどいいはず

良いのは"音楽がロボットを動かすプログラムになっている"
というアイディアぐらいです。

『権力の犬、ポリスワン!』 杉本ペロ (ゲッサン/連載) 評価 6/10

6月(20P)→ 7月(16P)↑ 8月(16P)↑ 9月(16P)→ 10月(16P)↓

「週刊少年サンデー」で『ダイナマ伊藤!』などを描いていらっしゃった
杉本ペロ先生の最新作。

ノリはいつものペロ先生同様なのですが
今回はやっぱり月刊誌だけあってネタがしっかり組み込まれている印象で
構成もしっかりしているように思います。
推理物的な要素も含まれていますしね。

特に出来が良いと思ったのが第3話
テーマを映画のセオリーに絞って一番怪しくないやつを探せで
ひと悶着起こして、とんちで一番怪しくないやつを探し出したら
映画のセオリーでどんでん返し・・となかなか上手い構成だと思います。

それで期待値が上がっただけに4話と5話は微妙でした。
月スピと掛け持ちになった分、構成が荒くなってきたのは否めないかも?

2009年9月12日

●ゲッサン10月号までの評価 その1

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毎月買っているもののどうしてもおざなりになってしまうゲッサン。
今日で5号目であり、11月からはコミックスが発売されるということで
序盤の総括をすることにします。
今回は11月に発売されるコミックス5タイトルについて

例によってWEB公開がないので買って読むしかないです。

※→は読んだ自分のテンションの変化を表すことにします。
 ↑↑はテンション大幅アップ、→はテンションの変化なし、↓テンションダウン


『信長協奏曲』 石井あゆみ(ゲッサン/連載) 評価 9/10

6月(42P)↑↑ 7月(44P)↑↑ 8月(44P)↓ 9月(44P)↓ 10月(32P)↑↑

足して206ページなのでコミックスはなんとか今月号まで収録して欲しいです。
9月分で終わっちゃったら次買わない人もいるかもしれませんね。

評価10は基本的につけないことにしてるのですが
限りなく10に近い面白さだと思います。

戦国にタイムスリップして信長になった高校生の破天荒さを
史実を壊さない範囲で、しかも読み切り形式で描けている構成力が素晴らしいと思います。

ここ2ヶ月分は竹千代エロ本と間者藤吉郎の話で
低迷していましたけど、今月号でふっ飛ばしましたね。
そう来たか・・・と思いました。
30年の月日にノスタルジーを感じましたし最初に出会ったのがあなたで良かったと・・・。

絵が池上遼一先生、藤原芳秀先生系の絵で今の売れ線ではないので
コミックスは売れないかもしれませんけど
これが売れないのは不条理だなって思うぐらい面白いです。


『QあんどA』 あだち充(ゲッサン/連載) 評価 6/10

6月(36P)↑↑ 7月(30P)↓ 8月(30P)→ 9月(30P)→ 10月(30P)→

相変わらず公務員みたいな作品。
読めないことはないし、ある程度は面白いですが、特別読みたくはならないのが残念。

高校生の主人公が小学生のアニキの幽霊に振り回されるストーリーですけど
『虹色とうがらし』『いつも美空』の路線なので
それだけでも敬遠する人多いでしょうからねぇ・・・

市原編集長代理と必要以上に仲良しなので裏目に出ちゃってる気がします。
(今月号でも編集長代理を出しちゃってましたし)
内輪で楽しんでいる様子は良く伝わってきますが
雑誌の命運を握る看板作家/看板作品としては物足りないです。


『まねこい』 モリタイシ(ゲッサン/連載) 評価 7/10

6月(34+24P)↑ 7月(20+22P)→ 8月(20+20P)→
9月(20+20P)↑ 10月(18+18P)↑

ドラえもんに当たる存在のモチーフが露骨に市原編集長代理なラブコメでしたけど、
回を重ねるごとにドラえもん?の印象が薄くなっていきます。

今回はドラえもん?のサービスシーン・・を挟んでいましたけど
それぐらいしか出番もなく。

逆に麻丘めぐみ風で古風さがイマイチだったヒロインは
回を重ねて主人公と喋るようになって上手く馴染んできたような気がします。
カラオケで麻丘めぐみを歌っているので
麻丘めぐみをモチーフにしたのは確定でいいのでしょうね。

ラブコメとしてベタな方向に進んでいますが
萌え・・とかそういうコア層を狙っているわけでもなく
ピンポイントな部分をついているわけじゃないので
比較的誰にでも楽しめる作品になってるんじゃないかと。


『月の蛇~水滸伝異聞~』 中道裕大(ゲッサン/連載) 評価 6/10

6月(62P)↑ 7月(59P)↓ 8月(60P)↓ 9月(42P)→ 10月(42P)↑↑

『水滸伝』の好漢を次々と殺していく者たちが主人公のいわゆるバトル漫画。
作中で既に周通→李忠→薛永→穆弘→蔡福の5人が殺されました。

ゲッサンでもトップクラスにページ数の多い連載作品ですが
本格的に物語が動いたのが今月号なんですよね・・・

主人公一行の“1活躍→2目的→3性格”と3号分掛けてゆっくりやった挙句
今、起承転結の起の部分を3号(おそらく)掛けてゆっくり
やっているところなのでテンポの悪さは否めないです。

まるで週刊でやることをそのまま月刊でやってるような状態ですが、
週刊作家としての癖が抜けなかったんでしょうかね。

コマ割りもそれに比例して
見開き、ページ1コマも多用されている上に基本的に大ゴマ連発で中身がないですが
これも週刊だからこそ許されるんじゃないかと・・・。

そんなですから前の4話で読むのやめた人も多いでしょうが
5話目となる今回でやっと話が動いた感があるのでこれから巻き返して頂きたいです。
スロースターターが多いのもサンデー系作家の特徴ですから
一度火がついたら期待できるんじゃないでしょうか。


『ハレルヤオーバードライブ!』 高田康太郎(ゲッサン/連載) 評価 5/10

7月(43P)↑ 8月(34P)↓ 9月(32P)→ 10月(32P)→

11月発売でページ数足りるんですかね・・・。
『メタりか エピソードゼロ』と11月号足してギリギリでしょうか

音楽の力で彼女をゲット!・・みたいな導入から
本格的に音楽をやり始めるストーリーだと思われますが
今のところはどうも音楽が置いてきぼりになっている感があります。

かと言って2話目のようにギターどうのこうのだけで
34Pを使ってしまうのは誰が得するのかと思ってしまいますが

とにかくどう転ばせても上手く行ってない気がします。
華はあると思うので雑誌としてプッシュされる理由は分かりますけど

キャラや絵が活き活きとしているようでしてないのが現状じゃないかと。

2009年7月10日

●ゲッサン 8月号

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前回はギャル系雑誌風の特殊印刷が特徴でしたが
今月号では創刊号と同じものに戻ってました(^^;

今月はなぜか唐突に『ザワさん』特集で8話の再掲載までありましたが、
これを読んだら余計に市原編集長代理とあだち充先生が
いいようにやってる雑誌という印象が強まりますね。
創刊号からなんとなく感じていたことなのですが
2人の2人による2人のための雑誌みたいな感じで2人はアツアツなんだけど
他が凍えるぐらい寒いみたいな・・・印象。

今月で目玉の『あずまんが大王』も終わりですし
この雑誌は大丈夫なんだろうか・・・
『とある飛空士への追憶』と伊坂幸太郎でなんとかなれば良いですけど。

というか、そもそもあだち先生は『クロスゲーム』を長期間放り出してまで
何をやってるんだろう。


『アオイホノオ』第15章 島本和彦(ゲッサン/連載)

「もしも漫画持ち込み初心者をびびらずのが目的だったら・・・! やめてくれ!!」
これでかなり笑いました。
奥山豊彦さんでめちゃめちゃ遊びすぎですね(^^;
これ良く掲載できるなと思いますが、
小学館の雑誌で小学館のことをどう描こうと許容範囲なんでしょうね。

対してサンデーの後で持ち込みに行ったジャンプでは
『北斗の拳』の格好をしたMAD・ホーリィさんと、堀江信彦さんほぼ名指しなものの
やはり実名ではないのですね(考えてみりゃ当たり前ですが)

ジャンプは「絵の下手な新人に優しい」「素人っぽさだって売りにしてくれる」
とホノオは語ってますけど80年代のジャンプは確かにこういうイメージでしたね。
いつ頃からか絵の上手い人が集まる雑誌に転換してしまった感がありますけど・・・。


『NO.1 海童』 鳴海アミヤ(ゲッサン/連載) 評価 6/10

「サンデー超」の読切よりは遥かに良くなってますね。
若いからこそ伸びるんでしょうか・・・
これで大学出たての22歳のようですから将来性は十分だと思います。
2006年組は出世頭に
コロコロメインでサンデー超でも描いてる萬屋不死身之介先生がいて
クラサン組では平手将之先生、野田宏先生
ゲッサン組では坂ノ睦先生、高田康太郎先生
までの5人が連載デビューなさっていますが
鳴海アミヤ先生が5人ごぼう抜きで一気に来る可能性もありそうです。

しかし・・それは将来性の話であって
現在では荒削り、1人で勝手に盛り上がっちゃってる感が否めないです。

敵は攻守に独自理論の必殺技を持ったバランスの良いタイプなのに対して
主人公は「No1だ!」とか言ってるだけで魅力に欠けますね。
No1というだけで敵を跳ね返すまでは良いですけど
最後は必殺技というかフィニッシュホールドで決めてもらいたいところでした。
壁にぶちあったとき
師匠みたいな人が出て来て後で修業して覚えるんでも良いですが
ギャグメインな話だと思うので
初めから覚えていた方が都合が良かった気がします。
とにかくフィニッシュホールドがあるかないかでだいぶ印象が違うんじゃないかと。

月刊誌の初回で35ページと遅筆気味なのも気になるところです。
週刊でも50ページ程度はあるものですけどねぇ・・・
来月の新連載がしっかり72ページなのと比べちゃうと余計に気になる差ではあります。


『いつかおまえとジルバを』 横山裕二(ゲッサン/連載) 評価 5/10

ゲッサンルーキーファイルNo.007と、ルーキーに含まれているので
ルーキーと誤魔化すために改名したようですが(穿った見方をすると・・・)
横山専務である程度の実績がありますし
32と歳も歳なのでルーキーではないでしょうね。

連載形式が数ページ1話の構成だったりたまに4コマになったりする
ぐだぐだな猫まんがというと
かつての『ネコなび』を思いだしますが
あれは楽屋落ち漫画になるまえはそれなりに面白かったので
あれ目指しで良いと思います。
個性的な猫の仲間が出てきて話が転がりやすくなってからが本領でしょうね。
恋愛面は掘り下げない方がいいんじゃないかと思います。
恋愛ものは『コイネコ』で十分なんで・・・。
まぁ固有名詞のある人間を出さなければ済む話で当面その心配はないでしょうが。


あと、4コマよりも通常形式の方が作者の魅力が出ていると思うので
4コマなしでやってもらいたい。
今やってるみたいにWEB版は4コマでもいいと思いますが本誌では
ストーリー形式でやってもらいたいです。


『おとめジェノサイド』 森茶(ゲッサン/読切) 評価 3/10

「第1回 GET THE SUN 新人賞」の準グランプリを受賞した
19歳になりたての新鋭の作品とのことです。
受賞して1ヵ月半で無茶な要求で描かされた作品だそうですが

無茶な要求だけあってそれなりと言う感じです。
とにかく雑です。描き殴ったみたいな汚さなのが残念。

中盤以降は力も尽きたようで頭身もバラバラですし
ストーリー漫画としての体をなしてないです。

でも、作者を責めるのは筋違いでしょうね。
一旦凹ましてみたいな育成方針なのかもしれませんが
厳しい条件過ぎた感がありました。
普通は受賞作を手直しして掲載とかなんじゃないかと・・・。

2009年6月15日

●ゲッサン 7月号

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なんだか、表紙にギャル系雑誌みたいな特殊印刷が施されていて買うのに躊躇しました。
この画像では良く分かりませんがハートのホログラムになっていて
少し趣味が悪いかな・・・と。

これはクラブサンデーと違ってWEBで公開されているものではないので
以下は買った人で限定で。


『ハレルヤオーバードライブ!』 高田康太郎(ゲッサン/連載) 評価 7/10

金属理科学研究部、略して「メタりか!」改め『ハレルヤ オーバードライブ!』
とイマイチピンとこないタイトルに変更されてしまったのが残念です。

ですが、内容はそこそこ
ゲッサンは割とマニア好みのストイックな作風の重い作品が多いので
こういう軽いのは引き立つ気がします。

メタルりか研の面々も、女子3人に唯一の男がぽっちゃりな部長と
非常にあざとく傾いているので手堅い面白が期待できるでしょうね。

読んでいて、ヘビーメタルの凄さを文字で表現してるだけで
絵からはメタルの重量感が全く伝わってこなかったことが少し気になりましたが
高田先生はそこのところをあまり気にしてないのでしょうかね。
メタルバンドものを描きたいわけじゃなくて
恋愛もののパーツとしてメタルバントを使っているだけなのかな、と・・・
まぁそれならそれでも全く問題ないですけど。

「ヤングキング」でやっている花Q先生の『PLAY!』も
毎号楽しみにしているのですが、これはそれと近い存在になりそうな気がします。

ちなみに『PLAY!』はガールズロックバンドに男が1人
ボーカルと同じ家に住むことに・・・みたいな
“ヤンキーと萌えが共存する雑誌”「ヤンキン」らしい、めちゃめちゃあざとい作品です(^^;


『駅恋 都営新宿線のシンデレラ』 原秀則(ゲッサン/読切) 評価 7/10

痴漢撃退から始まる恋と言うのはありがちですが
出会いまでをじっくり描いて出会う直前で終わるのが
下世話でなくてベテラン作家ならではでした。
未だにバブル末期を思い起こさせる作風ですね(^^;


『ツカサどんと恋!!』 鳴海アミヤ(ゲッサン/読切) 評価 6/10

次号『NO.1 海童』で新連載のゲッサンルーキーさん。

『NO.1 海童』は「サンデー超」の読切で以前読みましたが
バカすぎて全く面白いと思えなかったので
(自分は読切に厳しい傾向はありますけど・・・)
なんでこんな作品を連載するのか謎なのですが、それは置いておいて

この『ツカサどんと恋!!』は『NO.1 海童』よりは楽しめました。
主人公がゴーレムなのはボロボロにしやすいんで意外と良さそうです。
(というか『ダイの大冒険』のフレイザードみたいな攻撃するのかと思った)

対して女性キャラの魅力がイマイチで感情移入はしにくい。
なんでそこまで惚れてるのか全然語られてないので
読んでいて物語が上滑りしている感じ。
キスとかどうでもいいので恋愛要素消して主従関係にして
魔法使いの壁になるようなタイプのバトル漫画にしたらいいんじゃないかと。

2009年5月16日

●ゲッサン 作品評価 その3

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作品評価は今回で3/3で20作紹介し切りましたが
アンケートが週刊のベスト1&ベター4を選ぶ方式じゃなくて
面白かったもの3つ、面白くなかったもの3つを選ぶ方式だったので
それにならって個人的なベスト・ワーストを紹介

ベスト
『QあんどA』 あだち充(ゲッサン/連載) 評価 9/10
『信長協奏曲』 石井あゆみ(ゲッサン/連載) 評価 9/10
『あずまんが大王・補習編』 あずまきよひこ(ゲッサン/連載) 評価 8/10

ワースト
『バースデイ』 田辺イエロウ(ゲッサン/読切) 評価 2/10
『怪、刺す』 木原浩勝+伊藤潤二(ゲッサン/小説連載) 評価 3/10
『よしとおさま!』 四位晴果(ゲッサン/連載) 評価 3/10

ベストは巻頭、巻末、巻頭2の3作でした。
編集部の狙い通りにハマった読者かもしれません。

あだち先生はサンデーの『クロスゲーム』で王道、
ゲッサンの『QあんどA』で『虹色とうがらし』『いつも美空』のような
マイナー路線と明確に狙いを変えて来ているので
このまま2作品を両立してもらいたいです。週刊が多少犠牲になるでしょうけど・・・

全作品の平均点は5.90点、連載作品の平均点は6.05点でした。
超、クラサンと並べるとこんな感じになります。

サンデー超増刊号連載陣平均点 7.00/10点
ゲッサン連載陣平均点 6.11/10点
クラブサンデー連載陣平均点 5.00/10点

↓ ここからは残りの作品の評価


『マコトの王者~REAL DEAL CHAMPION~』 福井あしび(ゲッサン/連載) 評価 5/10

チャンピオンと挑戦者(新チャンピオン)の体が入れ替わってしまうという話。
ベテランの方が乗り移った若い方を描くのが漫画的なセオリーだと思うが
この作品の場合は
新チャンピオンが乗り移ったチャンピオン側が主人公っぽいのでそれが新しい。
ただ、これだけガチガチに2人で固めちゃうと
この2人以外の好敵手の広がりを作りづらそうな気がする
すぐに再戦して円満終了か、迷走するかどっちかしかないかも。


『怪、刺す』 木原浩勝+伊藤潤二(ゲッサン/小説連載) 評価 3/10

せっかく伊藤潤二先生を起用しているのに1枚絵が3枚だけなのが残念。
漫画で読みたい。


『権力の犬 ポリスワン!』 杉本ペロ(ゲッサン/連載) 評価 7/10

ベタな笑いだけど小ネタが利いてて上手い。
一度読んだ後、ペロ先生の公式サイトで
“オチが奇跡的に話題のニュースと被った”と聞いて
読み返してみたらかなり笑いました。これを含めて7点。
結果的にギリギリなネタになりましたね・・・。


『リンドバーグ』 アントンシク(ゲッサン/連載) 評価 6/10

中学生の頃、『ロードス島戦記 炎の魔神』目当てで
休刊寸前のコミックコンプを読んでいたことがあるのでこの作風は懐かしいです。
大ヒットするんじゃないかとか、金になるようなニオイはしませんが
巻末にこれが張り付いていたらしまった雑誌になるな・・とは思いました。


『タイムメール』 鯨統一郎+オオイシヒロト(ゲッサン/小説連載) 評価 6/10

過去の自分にメールを送れてその結果が見られる、という内容で
ジャック・フィニィの名作短編小説「愛の手紙」の流れを汲む作品。

ライトノベルチックで読みやすいけど漫画誌ならば漫画で勝負してもらいたい。
挿絵がイラストレーターじゃなく漫画家のオオイシヒロト先生なので
オオイシヒロト先生が漫画化してくれたらなぁ・・・。


『楽神王~vero musica~』 吉田正紀(ゲッサン/連載) 評価 4/10

この内容だとどうしても『ハーメルンのバイオリン弾き』を思い出してしまう。
この人もフォロアーだったか
週刊の『イフリート~断罪の炎人~』の頃から気になってましたけど
描き殴りっぽい雑さも残念。
 

『ザ!!ビーチスターズ』 森尾正博(ゲッサン/連載) 評価 5/10

ヤンサンの中でも不良債権中の不良債権だったと思うので
なぜこれがゲッサンに来られたのか謎ですが
ヤンサン時代よりもさらにクオリティが低下していて
デッサンが狂ったようなコマが多かったのが残念。
とはいえ全体的に爽やかさが足りないゲッサンの中で
唯一と言ってもいいアウトドアな作品ですから
代わりが出てくるまでは貴重な作品かもしれません。
  

『信長協奏曲』 石井あゆみ(ゲッサン/連載) 評価 9/10
  
「第1話 サブロー信長」って書いてあるのに途中まで気付きませんでした(^^;
三郎信長と入れ替わりか・・・。
石井あゆみ先生は池上遼一→藤原芳秀の流れを汲む絵柄で
サンデー本誌に読切が掲載された時でも絵柄が気になって仕方なかったんですが
今回は過去にタイムスリップしてからは
むしろ世界感とマッチしているので違和感がなかったです。
サブローが適応能力ありすぎな感じですが、
舵取りさえ間違わなければ安定して楽しめる作品になりそうです。

2009年5月15日

●ゲッサン 作品評価 その2

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今日からコメント欄をやめてWEB拍手に移行しました。
初日だからか分からないですけど拍手が多くてありがたいです。

ちなみに
コメントはコメントで“管理人へメッセージ”の項目から送れます。


『アサギロ ~浅葱狼~』 ヒラマツ・ミノル(ゲッサン/連載) 評価 7/10

モーニングやスピリッツでお馴染みヒラマツ・ミノル先生の初少年誌作品ですが、
結局は少年漫画というよりも少年が主人公の青年漫画という装いでした。
初っ端から20ページの剣術試合シーンで掴み良し。


『忍びの国』 原作:和田竜 作画:坂ノ睦(ゲッサン/連載) 評価 5/10

『のぼうの城』の和田竜原作ということで期待していたんだけど
新人には荷が重い世界感なのか、どうもスケール感がイマイチだった。
人が密集してて絵が分かりにくいせいなのか、
背景の縮尺がおかしくてミニチュアみたいなせいなのか、
あるいは全く別の理由なのか、具体的に説明できないけど。

でも、新人だから魅力的な原作に引っ張られて伸びるかもしれないし、
これはこれで期待できるんじゃないかと思います。
巻末のインタビュー読んだら「ガンガン」が作風と合わないと思って
「サンデー」に移籍してきたことが語られていたけど
坂ノ先生の場合、サンデーのイメージって=藤田和日郎先生のイメージなんですね(^^;


『ここが噂のエル・パラシオ』 あおやぎ孝夫(ゲッサン/連載) 評価 8/10

題材はルチャ系の女子プロレス団体もののようですが中身は
「ヤンキン」系に多いようなイメージがあるハーレムエロコメの類でしょうか
とことん読みにくい『忍びの国』の後に読みやすいこの漫画が
配置されているのが絶妙ですね。教科書通りではありますが
これぞ、雑誌ならではのコンビネーションだと思います。

しかし、あおやぎ先生は大胆に作風を変えてきましたね。
ショタキャラが売りの『ふぁいとの暁』とか
卓球の愛ちゃんの子供時代を描いた読み切りなど
てっきりそっち方面の趣味なのかなと思っていたんで意外です。


『第三世界の長井』 ながいけん(ゲッサン/連載) 評価 5/10

ラスト1ページのために9ページ意味不明でしたが
“第1話:描き上がったところまで”ということなので次回期待。
『モテモテ王国』世代なのでこの肩すかし感が懐かしいことは懐かしいです。


『イボンヌと遊ぼう!』 荒井智之(ゲッサン/連載) 評価 7/10

こういう教師ものが巷にあふれているようなので
まさにトレンドなのでしょうね。
初連載・・初連載と言う言葉が正しいのか良く分かりませんが
キャリアがある新人作家さんならではの安定感があるように思います。
同じゲッサンルーキーである坂ノ先生とかあしび先生と比べると
いい意味で肩の力が抜けているような印象があります。
少なからず『ぱにぽに』と言われるのは承知の上だと思うので
違いをどう打ちだしていくかでしょうね。


『まねこい』 モリタイシ(ゲッサン/連載) 評価 7/10
 
5人目の巻中カラー。サンデー打ち切り組では唯一の巻中カラーなので
雑誌のポジション的にかなり期待されていることがうかがえます。

内容は氏の読切『未来世紀トラやん』と『招福祈願ダルマイト・ガイ』の
混合リメイクのような感じです。

俗にいう悪いドラえもん的な話ですが
ドラえもんに当たる存在のモチーフが市原編集長代理だというところが興味深い。

2009年5月14日

●ゲッサン 作品評価 その1

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だいたい読み終わりました。
クラブサンデーと違って買わないと見られないので評価する意味はあまりないのですが
せっかくなので全作品評価付けてみます。
クラブサンデーの方を優先して6+6+6(2)の形で一気に。


『QあんどA』 あだち充(ゲッサン/連載) 評価 9/10

アニキがオバQ的な話で
「いつもどおり」と「まあまあ」とネタで語られがちだと思いますが
相変わらず見せ方が上手くて唸らされます。
今ここであらすじを書いたところで面白く感じないと思うのですが
読みやすいですしさすがの面白さでした。


『あずまんが大王・補習編』 あずまきよひこ(ゲッサン/連載) 評価 8/10

新規で読む人も多いと思いますがキャラの説明とか一切なしなことに
逆にスゴさを感じてしまいます。
今回はネタ的にスロースターターだったように思いますが
大阪、ちよちゃん、よみちゃん、榊さんと
キャラに呼びかけさせる形でキャラ紹介していたのが上手いんじゃないと。
1人だけ紹介されてない子がいますが・・・

あと、布教の2コマ目がなんとなく好きでした。


『よしとおさま!』 四位晴果(ゲッサン/連載) 評価 3/10

それぞれの漫画家が描きたいものを好き勝手に描いている印象があるゲッサンですが
それが悪い意味で出てしまったのがこの作品のような気がします。
何番煎じだ?と言いたくなるぐらい出だしがありがちな設定なのは置いておくとしても

この雑誌は一応、「月刊“少年”サンデー」なんだから
秀才型のイケメン主人公に奔放型のイケメンお庭番を重ねるのはどうかと。
ターゲットが極端に狭いような印象。


『月の蛇~水滸伝異聞~』 中道裕大(ゲッサン/連載) 評価 6/10

異聞ものなので、アレンジと見せ方が気になるところではありましたが
水滸伝の英雄に立ち向かうものたちという設定は今後を期待させました。
戦闘シーンの迫力がないのが気になりましたが
『水滸伝』とか『三國志』系の漫画は他も意外とこんな感じかも知れません。


『アオイホノオ』 島本和彦(ゲッサン/連載) 評価 7/10

個人的にはこれを読むために買ったようなものなので評価は甘めですが
改めてゲッサン移籍してきて良かったと思うネタでした。
ヤンサンが休刊になった後、『吼えろペン』の後釜として
サンデーGXで連載する選択肢もあったと思いますが
あだち先生が看板の雑誌でこれをやったのは大正解だと思います。
ただ、最初の方の走りは要らなかったです・・・。
全体的に薄い回でしたね。次回以降に期待。


『バースデイ』 田辺イエロウ(ゲッサン/読切) 評価 2/10

連載用に描いたけど、つまらなすぎるからやめたんじゃないかと
疑ってしまうような内容。特筆すべきようなことはなにもなし。
『結界師』の方に全力投球で良いと思います。

2009年5月12日

●一応、期待はしているゲッサン

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早速、買って読み進めてます。
興味ある順に読んで行っているので今のところ満足度は高いです。


本誌750ページ(別冊ミニ読切集130、あだち充 エッセイコミック全集60)

この構成で500円でした。もちろん赤字覚悟でのサービスでしょうが
単純に足すと940ページですからかなり安めだと思います。

基本的には本誌750ページ500円構成の雑誌ということなのでしょうね。
ページも一定してなくて大きなバラツキがあるタイプです。

『あずまんが大王』が16ページというのは事前に知らされていましたが
田辺イエロウ先生の読み切りは少年週刊誌の連載並みの19ページ(扉+18P)
など少ない人は極端に少ないですね。
ながいけん閣下も“第1話:描き上がったところまで”という題名とはいえ
たった10ページだけなので少し物足りなかったかと・・・。

遅筆の作家にやさしい雑誌なのかもしれません。

逆に多い人だと中道裕大先生が62ページ、モリタイシ先生が58P(34P+24P)
坂ノ睦先生(+和田竜先生)が55P、吉田正紀先生が54P

と言った感じ。
元週刊作家さんはさすがの量産能力を発揮していますね。

ちなみに四位晴果先生が46Pなので
中道・モリ・吉田・四位のゲッサンが誇るサンデー打ち切り四天王
(勝手に名付けました)だけで220ページもあることになるので
この4人に全く興味がない方には購買訴求力があまりないかもしれませんね。

でも、サンデー読者向けか?って言ったら違うと思いますよ。
なぜならサンデーで読みたくない人が多いから打ち切りになったわけですし・・・